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カテゴリ:成長株投資
今日は、ステップ4、5について見ていきたいと思います。一言で言えば、「どうやって、成長株を売買するのか?」というテーマです。
↓を見ていきましょう。 「ステップ4 買う」にしても、「ステップ5 売る」にしても、PERとかPBRとかの指標を元に判断していない点が興味深いです。1950年代にはそのような指標はなかったのでしょうか?あるいは、そのような指標を利用していたのですが、本質的ではないと判断して、あえて載せなかったのか? そこはわからないのですが、とにかく、会社の利益・資産に対して、どれだけの株価がついているのかという相対的な指標から株価の割安・割高を判断していなかった点は、今の時代から見たら大変興味深いことです。 彼は、買うにしても、売るにしても、会社の状況を重視していました。 まず、「ステップ4 買う」ですが、「企業が収益力を伸ばしつつあるにも関わらず、まだ株価が上昇していない段階か?」というように会社の状況を判断基準にしていました。つまり、その会社が、研究開発で新製品を開発=>生産ラインを拡充=>世の中へ販売する=>売上を獲得する、という流れの中で、まだ売上に結びついていない段階かどうかをチェックします。対象企業がどの段階にいるのか、その状況を重視しています。 どのようにチェックするのかは具体的に書いていないのですが、恐らく、公知情報や「聞き込み」などで確認するのかと思います。定性的な分析だと推測します。 株価が上昇していない段階なのか、というのは、過去の株価の動きと比較することですから、テクニカル的な(そこまで大げさなものではなさそうですが)分析だと思います。 次に、「ステップ5 売る」についてですが、こちらは全く株価の動きを無視した、ファンダメンタルだけでの判断です。 大きく言えば、「フィッシャーが考えている成長企業の条件を満たさなくなったら、売る」ということです。細かく見ると、3つあって、1つが、「該当する企業が想定していたよりも優れた条件を備えていなかったか?」、2つ目が、「時の変化とともに、企業が変化して、成長企業の条件を満たさなくなったのか?」、3つ目が「現在投資している企業よりも、もっと有望な銘柄が出てきたのか?」です。 3番目は、その他の銘柄と比較した判断ですが、その他の判断は、今回見てきた「ステップ3」の成長株の条件のみから判断しています。 さて、今まで半月の間お付き合いいただいて、フィッシャーの頭の中を見てきたのですが、次回は、総括としていくつかのトピックに触れていきたいと思います。 (次回は、水曜日の夜にアップします) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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