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テーマ:ヨーロッパ旅行(4187)
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フランスの港、カレーからほぼ1時間半でブルージュに到着。
少し風が強いが、とてもいい天気だ。 駐車場に車を停めて歩き出すと、道の両側には洒落た店が、いかにも「ここは大陸です、貧弱な島国イギリスとは一味違います」と言わんばかりに誇り高く並んでいる。特に「Bistro」の看板を掲げたレストランはどこもとても美味しそう。テレビの影響か、私はこの「ビストロ」という言葉に非常に弱い。(「タベルナ」にも弱い)。法外な値段で単調な味付けの料理を出しつつ、たいしたサービスもできないイギリスのレストランに辟易している私たちの期待はいやがおうにも高まりまくる。生クリームなんかを上手に使ったソースが出てきそうだ。 同行の友人は、路上に出された「おいしいサンドイッチ」という看板をくいいるように見つめている。 街のほぼ中心、ノートルダム教会近くのレストランで昼食。裏のテラスに案内され、観光船が行き交う運河を見下ろしながら、早速、ビールを一杯。注文したパスタには大きな海老が入っていて、これに、ほどよく絡んだトマトクリーム味のソースが美味しい。そう、これよ、これ。この味を求めて遥々イギリスからやって来たのだ。そういえばうっかりしていたが、ブルージュはこれで意外に海にとても近い為、魚介類の料理も種類が豊富なのだ。 食事が終わって散策を始めると、あちこちにアンティークの店がある。店の奥には、年代ものの雑貨を修理する作業場も見える。最近、ビクトリア朝のフラットに越したばかりの友人は、今インテリアにとても興味があり、年代もののランプに目を奪われている。私はインテリアには今のところ興味はなかったが、「何もこんなところで買わなくても」というような手作りバッグを7ユーロ(1000円位か)で購入。久々に触れる大陸の空気にすっかり呑まれてしまったのか、同行の友人は「ブルージュ在住○○(自分の事)お勧めの店」等と、住んでもいないのに、かわいい店を見つけては訳の判らない解説を始める始末だ。 チョコレートの店を覗いたり(私はここで25ユーロ(4000円位か)ほど散財)、レースの店でティッシュカバーを買ったり、友人にいたっては、車で来ているという気安さから、アンティークの椅子や電話台まで買って帰りそうな勢いであった。最後に、レストランで1時間程で夕食を済ませ、ちょっと(かなり)名残惜しかったが帰路につく。 カレーの港では、往きよりも厳しいパスポートチェック。やはりイギリスは、悪名高いヒースローといい、入国審査は他国に比べて厳重である。入国審査官も、タフな海外生活ですっかり面変わりしてしまっている私たちと、日本にいた頃に撮ったパスポート写真を見比べ、どっちがどっちだか判らないご様子。困惑顔で私たち二人を見比べながら、名前を呼んでくる。 無事乗船の船の上では、普段忙しい生活に追われ、デパートなんかゆっくり覗く暇もない私たちは、しばし値引きされた化粧品等を見て廻る。 ドーバーの港の税関では、「いつイギリスを出たの?」と聞かれ、「今朝」と答えると即刻、分厚いシャッターで逃亡不可能仕様になっているガレージのような税関事務所に追い立てられ、そこで荷物チェックを受ける。真面目顔の係官に、「これは、バッグ、そしてティッシュケース、アンティークボックス」と今日の戦利品を説明しながら、不謹慎ながらちょっと面白くなって「今日買ったバッグ見る?(かわいいから)」と聞いてみたら、断られた。車のボディーを叩いて何か隠し持っていないかチェックをしたり意外に本格的な検査だったが、最後に決り文句なのか「ドラッグを持ち込むのは違法だと知っているね?」と聞かれ、ああ、そういう目的で出かける人もいるのねえと納得。だから、日帰り旅行で税関検査を受けたんだな。 ドーバーから高速をひた走る事1時間ちょっと、我が家に着いたのは夜中の1時半。19時間の日帰りベルギー旅行をついに達成。正直とても疲れたが、とても楽しかった。今度は、泊りで行きたい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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