国鉄型ディーゼル機関車 DE156(品川駅展示)
国鉄型ディーゼル機関車 DE156(品川駅展示)除雪用機関車として蒸気時代のキに代わって登場したのがDE15形ディーゼル機関車です。DE10形を母体とし、ラッセルヘッドを連結することで除雪車となり、蒸気時代ではできなかったラッセルヘッドからの走行操縦もできるようになった優れものです。さらに、冬季以外はラッセルヘッドを外すことにより、DE10と同様に客車列車や貨物列車の牽引、入換機としての運用もできる万能機でした。国鉄時代の末期、貨物輸送が大幅に整理されると共に、客車列車の電車化・気動車化によって機関車需要そのものが減少したことに加え、降雪量の減少も相まって除雪車の出動量も減少したことにより、作業機械化が進むことになります。このような経緯から、大型の除雪機であるDE15、DD14、DD15といった除雪機は殆どが引退となりました。昭和55年頃 品川駅にて DE156過去ログ『建築限界測定車:オヤ31』でご紹介したことのある品川駅での車両展示において、一緒に展示されていたDE156を東海道・横須賀線ホームから撮影したものです。現像が硬調で粒子が粗くなってしまったのですが、なんとか6号機であることが読み取れます。所属札も差さっていますが、残念ながらこちらは判読不能です。JR化後は富山地域鉄道部富山運転センターで最後の0番台車として在籍していたようですが、残念ながら平成25年度に廃車になってしまったということです。かつて、D51498牽引の列車を撮影に行っていた頃は、会津若松機関区にゴロゴロしていたDE15ですが、夜間訪問ばかりだったので1枚も撮影したことはなく、自身の記録としては貴重なラッセル車であり、0番台としても唯一の記録となっています。