JR貨物 ED7950番台:重連貨物列車
JR貨物 ED7950番台:重連貨物列車ED79形交流電気機関車は、青函トンネル専用機関車として、国鉄時代末期に余剰となるED75700番台の改造により誕生しました。基本の0番台と補機専用に搭載機器を一部省略した100番台があり、民営化時には全てのED79がJR北海道に継承され、昭和63年3月、青函トンネルの開業時において貨物列車を含むすべての列車の牽引を行っていました。青函トンネルが開業してまもなく、貨物列車の増発により増備が行われることとなりますが、増備車全てが貨物列車牽引用名目となったためにJR貨物の発注となり、改造では無くED790番台をベースとした新製車として誕生しました。そして、これらは50番台の区分が与えられ、平成元年~2年に掛けて10両が誕生しています。その後、老朽化したED75の置き換えを目的としてEH500が誕生し、東北地区のED75を淘汰するとともに、青函トンネルのスルー運転も実施されるようになると、ED79牽引の貨物列車も徐々に運用をなくしていきました。平成24年3月13日 ED7955ほか牽引 99レ 青森信~油川間にて写真は、下調べもせずに撮影に行き、偶然に捉えることのできたED79牽引の貨物列車です。後で調べてみますと、この時点でも既に定期2往復程度しか残っていなかったようで、日中に撮影することのできる列車もこの1本くらいしかなかったようです。本当にラッキーでした。青函トンネル開業後、北海道へは6度ほど行っていましたが、殆どがC623や道東・道央を絡めた撮影であったため、海峡線や江差線では1度も撮影したことがありませんでした。また、トンネル通過には「はつかり」か「北斗星」、「はまなす」と言った列車しか乗ったことが無く、快速「海峡」ですら写真に収めたことがありません。そんなこともあって、貨物列車の撮影もこの回が最初で最後となってしまいました。北海道新幹線開業に備えたEH800が徐々に完成し、ある程度の両数が揃うと、習熟を兼ねて定期運用に入るようになりました。そして、平成27年3月ダイヤ改正においていよいよ定期運用から離脱となり、特にイベントが行われるような様子もなく、静かにその生涯を終えることになってしまいました。誕生からわずか25年程度。近年の電気機関車としては非常に短命でした。