113系初期車(幕張区):房総地区普通列車
113系初期車(幕張区):房総地区普通列車首都圏東部南部平坦地域で一世を風靡した113系電車。房総地区で活躍した113系はスカ色が使用されていました。首都圏の旧型国電を置き換えるために111系が導入されたのは昭和37年でした。湘南電車(東海道本線)の導入に始まり、その後横須賀線にも導入。当初は湘南色であった横須賀線も、旧型国電時代のカラーであるスカ色に改められています。111系の出力を増強した113系が登場し、首都圏及び関西の平坦路線を中心とした路線に配置され、冷房改造車も誕生しています。冷房改造が遅れた首都圏の113系初期車は、房総地区の電化用及び73系の置き換え用として幕張電車区(当初は津田沼電車区?)に配置されました。今回は、房総地区で活躍していた113系初期車の写真を並べてみます。昭和55年頃 総武本線???駅にてこれは多分大回り乗車をしている時に撮った写真で、総武本線の成東駅辺りではないかと思われます。木造の駅事務室でしょうかね、古き良き雰囲気を醸し出しています。古いタイプの屋根付き跨線橋も懐かしいですね。昭和55年5月 内房線 五井~姉ヶ崎間にてこちらもデカ目です。ピンが甘いのかブレているのか、方向幕はハッキリ写っていません。113系の編成は全て幕張区に集中配置されており、4連か6連が在籍していました。この列車は4連のようですね。昭和55年 品川駅にて品川駅での駅撮りを楽しんでいると、意外な出会いというのが良くあります。こちらは房総地区以外で唯一出会ったスカ色のデカ目です。大井工場の入出場でしょうかね。昭和55年5月 千葉駅にて千葉駅における並び写真。右側の列車は列車番号からすると外房線の普通列車で、編成は113系1000番台となっています。この頃既に品川開業となっており、横須賀線との乗り入れも間近でしたから、1000番台の冷房準備車の抜き取りや組替がおこなわれ、4連・6連の普通列車運用にも使われるようになったのではないでしょうか。上の写真の左側の列車が発車していった場面のようです。内房線の列車ですが、列車番号が臨時列車のものになっています。シールドビームになっていますが、客窓がサッシ化されていないので、デカ目をシールド化した0番台の後期車(113系用クハ)ではないかと思われます。千葉以遠の普通列車には珍しく、6連に増結され10連になっているようです。横須賀線にE217系が配置され始めると、余剰となった1000番台冷房車がローカル運用に転用されることになり、初期車は転用されることもなく、たちまち姿を消していくことになります。