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暇っちょの資産形成ブログ

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2.電気設備技術科について





目次
1.電気設備技術科とは?
2.クラスの雰囲気
3.授業の内容
4.私の感想





2.電気設備技術科とは?

○電気設備技術科について

この職業訓練も公共職業訓練でした。受講したのは平成28年であり、ポリテクで行われてました。私のクラスは約20名で期間は半年でした。3カ月ごとに新しい受講者が入ります。私たちが新たに入ったときには、3カ月前に入ってた訓練生がいて、一緒に授業を受けます。男女比率は、ほぼ男性で女性は1名でした。年齢層としては、20代~50代と幅広かったです。

給付延長目的の方が多く感じられました。仕事に就きたいけど、電気を目指しているわけじゃない。就職するまでの腰掛と考えてる方が多かったように思います。その他にも趣味として、電気を触れると何かと楽しいと考える方も多かったように思います。

授業の内容として全てを覚えてるわけではありませんが、第二種電気工事士を取ることを目的とした訓練です。
一般用電気設備の設計・保守管理及び電気工事士に必要な技術・技能を習得します。また、太陽光システム発電システム、消防設備、制御盤・配電盤の設計、製作、施工及び保守点検の技能に関する技能・技術を習得します。

1.一般用電気設備工事
・器工具使用法と電線接続法
・配線図(屋内)
・電気関係法規
・電気測定
・ケーブル配線(基本・施工)

2.電灯配線工事・CAD活用技術
・配電・配線設計
・住宅配線施工
・電気工事総合演習
・CAD基本操作・屋内配線図
・屋内配線図作成演習


3.電気設備設計施工
・金属管配線(基本・施工)
・可とう配線管・金属線ぴ配線
・合成樹脂管配線
・リモコン配線
・空冷式エアコン

4.シーケンス制御
・電気回路(基本)
・有接点(基本回路・タイマ回路)
・シーケンス制御
(直入れ始動回路・可逆回路・Y-△始動回路・給排水制御)

5.シーケンス制御技術・防災設備工事
・PC制御(構成・基本操作、基本回路、回路設計、電動機運転)
・消防設備(基本)
・消防設備(設計)


6.情報活用技術・太陽光発電システム工事
・情報活用技術(文書作成)
・情報活用技術(表計算)
・太陽光システム(基本)
・太陽光システム(架台設置)
・太陽光システム(電気工事)



上記に記述した大きく6科目を職業訓練で学びます。




2.クラスの雰囲気

クラスの雰囲気として、男性が多かったためか、私語が多かったです。真面目か?という点も座学については、好きでない人も多く、露骨にうるさい人もいれば、寝る人、漫画を読む人も少々いました。特に各科目の最初は簡単ですが、ペースも早く、振り落とされたら後半はもう座学なんてまったくできず、ついていけません。
私も電気の勉強はほとんどしてないので、分からない事も多かったですが、そういう部分を確認しつつ、しっかり1つ1つ学びました。
座学で学び、実習を行う。そういうスタイルで進むのですが、実習はとにかく私はよわかったです。
逆に座学がまったくできなくても、実習は強いという人も多々いました。配線はよくわからないものの、配線の図面があれば、てきぱきとこなせる。そういう人が多かったように思います。
特に建築系の業務をやってきた人、車が好きで自分で改造してる人は、実習にでます。私はメカに弱く、実習は人並み以下で、反復練習でなんとか喰らいついたという感じです。反復練習で身に付けたことは、基本体が覚えるので、3,4ヶ月たった頃には、不器用で作業が遅いといっても、図面に強かった分、製作する授業でも実習が得意な人と同等の速度、正確さを身に付けるに至りました。


雰囲気というのか、男性が多く、血の気がある人も多かった為、カッとなり、喧嘩まではいきませんが、口げんかみたいなことはなんどかありましたし、先生へ不満をぶつける人もいました。(先生が悪い場合もあります。)
私事になりますが、偶然退職時期が重なった友達と一緒に同じ電気設備技術科に入ったので、また違った楽しさもありました。クラスの人ともそれなりに仲良くやっていけましたし、そのクラスを通して仲良くなった人もいました。





3.授業の内容

授業は、教科書たくさんあり、問題集もありました。
訓練生を見てた時に感じた事は、技術が得意な人と、苦手な人の差がとても大きいです。細かい作業が得意な人は、配線も美しく、電線などの加工、接続も早いです。私は手先が不器用であり、ダメでしたね。。。しかし、配線図を描くこと、テキスト上、シーケンサーのプログラム制御といった分野は強かったです。
両方が得意という方ももちろんいました。

電気なんてオームの法則程度しか記憶してなかった私ですが、この職業訓練で配線工事、電気の問題の知識も身に付きました。
就職についてですが、電気を選んで就職した人は、多くなかったような気がします。その原因として、給料が安かったことです。
若い人もいますが、30歳を超える人、家庭がある人も多く、大体求人として出回っていたのが、総額の支給が14万とかの求人が圧倒的でした。20万を超えるものも少しありましたが・・・。9割くらいは15万以下だったように思います。


電気を学びつつ、電気系以外の仕事、以前勤めてたものと同じような職種についたり、配送についたり、営業についたり、いろいろです。
電気関連の業務に就いた人は、半分いたかどうかだったのではないでしょうか?そして、これは自分が知る限りですが、半年以内に7割以上は既に職場を変えています。理由はいろいろあるかと思いますが、そういうもんでした。


なので、私がお勧めする職業訓練の受講の仕方としては、訓練中にできるだけ多くの資格を取る事です。
・第2種電気工事士
・第3種冷凍機械責任者
・2級ボイラー技士
・危険物取扱者
・消防設備士
・ビル管(建築物環境衛生管理技術者)
・電験3種(電気主任技術者第3種)
・エネ管(エネルギー管理士)

特に電験3種などがあれば、給料がややいいところに就ける可能性も高くなります。電気工事士だけでは、良い給与を狙うことが難しいですが、その他と併用することで狙えるものがあります。簡単な資格もあるかもしれませんが、半年で多く取るとなると、結構大変です。
しかし、本気で電気関連の転職を狙うなら、そのぐらいの心意気は必要なのかもしれません。


私はこの半年の間に勉強して取得した資格は、下記のようなものがあります。
1.危険物取扱者 4類 乙
2.日商簿記検定3級
3.消防設備士4種 甲種

簿記3級と電気にまったく関係ない資格もありますが、退職した時期には経理とか、事務の仕事をやってみたい気持もあり、退職頃から勉強してファイナンシャルプランナーや外務員1種といった資格を取得してました。簿記はその延長で狙ってました。
当初、電気関連の職に就きたい気持はまったくなく、電気という分野が楽しそう、自分のプラスになるのかなと考えて訓練を受講したくらいです。
受講した以上は、電気系の職も視野にいれてたので、事務や経理だけでなく、電気に関連する事も学びました。


最終的に、就職したのは今勤めてる会社で、いろんな事業をやっており、以前から興味をもってて、測量関連やってます。
自分に余裕があるときは、他の課の業務に入らせてもらって、スポーツイベントの補助員や町興しのようなもの、施設管理といったヘルプ要員ですがやってます。自分に与えられた業務としては、3D測量です。電気とは無縁ですね。。。会社的には電気関連の事業もあるので、もし2種の電気工事士もってれば、配属とか違った今になってたかもしれませんね。






4.私の感想

電気の訓練を受けた感想としては、楽しかったです。手作業は苦手でしたが、この訓練のおかげでいくらか自信が持てました。ド素人でも、不器用でも反復練習によって苦手だろうが、努力のカバーによって、大概のことなら身に付けられるって。

唯一の心残りが、2種の電気工事士に不合格だったことです。そこだけは、とても悔しかった。
筆記試験は合格したのですが、2次試験の工作がダメでした。手先が不器用を言い訳に出来ませんが、作成が遅すぎたことが原因です。手先の動作が遅い分、配線を頭で考えて時間を短縮する方法をとったのですが、届きませんでした。あと2,3分あれば完成したのかな?
配線を考える時間は1,2分程度で、材料をみてこうするって決定しました。普通っていうのはよくわかりませんが、配線を考えるってことについては、かなり早い方だったと思います。緊張もあったりして、練習通りにいかない部分もありました。周りが気になったり。



こういった形での半年間の職業訓練でしたが、結果的にとてもよかったと思います。今の職につけたのもこの職業訓練を行ってたからです。タイミングの問題になりますが、もし職業訓練をせずにすぐに転職していたら、まったく違った今になってました。
そして、苦手な手先の不器用さも多少は克服しました。知らない事を学ぶ努力も磨かれました。直結して今の業務に結びついてるものはありませんが、知らない事を学んでいく強さは、かなり鍛えられました。
現在、測量業務ですが、そういった業務は入社するまで知らなかったくらいです。建設業や体力を使う業務ってのも大学当時からは考えられなかったです。情報系の大学でてプログラマになり、土木関連に就くなんて、誰が予想できたかな?
人生は、いろんな意味で本当に面白いです。全力で正面から対峙すれば、不可能と思えることが達成できる。出来るようになるから興味さらに沸くし、仕事も楽しくなる。知らないからと敬遠するよりも、知らない事に全力で取り組んできたからこそ、今の自分があります。知らない職種にチャレンジする勇気はいきなりは持ちづらいですが、職業訓練などを利用する事で、チャレンジする機会が増えてきたり、自分の知らない一面を発見できるのではないでしょうか?
職業訓練をダメな人達の集団と敬遠する人はいますが、これを利用する事でのし上がってきた人も世の中にいます。
いきなり現場で働けっていわれると辛いですが、こういった訓練があるからこそ、踏み出せる1歩が存在します。周りの情報を鵜呑みにしないでください。自分の人生を自分で考えて自分で切り開く努力をしてください。人生が何がどこで役立つのか分かりません。私は職業訓練を強くお勧めします。それは未知の領域へ踏み出す為のステップとして利用できるからです。国のお世話になろうが、なんだろうが利用できることは、しっかり利用するべきです。受け止め方も人次第で、役に立たないって人も中にはいるかと思いますが、私は電気を学びつつ、やりたい勉強をする時間を確保できました。お金を気にせずに勉強にだけ集中できました。就職に専念できました。たったそれだけの小さな事かもしれませんが、その分野を学ぶわけじゃなくても、職業訓練は利用できます。ステップアップをするために利用できます。本気でやるなら、何を目標にしても糧にできると思います。


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