山口貴由「劇光仮面 (5)」
山口貴由「劇光仮面 (5)」本物の怪人との激闘が終了。本物の怪人の正体は、帝国陸軍の肉弾特攻兵器「人龍」の生き残り、アモンとイリスであった。彼らはすでに90歳を超えている。人龍が不老となることは、軍にとって予想外の事態であり、人龍自身も数十年を経て初めて己の不老に気づいたのであった。そして、彼らは完全な不老ではなかった。二人とも肉体は頑健なままだが、イリスは痴呆の症状が出て、男女が戯れる光景を見ると、占領軍に暴行される婦女子に映ってしまう。明らかにジャミラ、バルタン星人、ウーに相当する怪獣を引き合いに、やはり明らかにウルトラマンに相当するヒーローを「怪獣と見ればなんでもかんでも殺してしまう銀色のバケモノ」と断じ、そしてそれを否定。アモンとイリスの最期には落涙を禁じ得ない。ベーアサーダこと真理リマの不穏な行動から、新章突入。