Oops! Wrong Planet

DVD「トッド・ラングレン / TODD～未来から来たトッド2010ライヴ」

Live Concert Performance of the 1974 album
Recorded September 14, 2010

「魔法使いは真実のスター」で始まった、アルバム全曲再現プロジェクトの第2弾。
「イン・アンド・アウト・チャクラス・ウイ・ゴー」を除き、全ての曲をアルバムの曲順通りに再現。
全盛期の圧倒的なパフォーマンスは断片的な映像でしか接することができないので、ロートルな人たちの演奏でも貴重だ。
実際、彼らはよく頑張っている。トッドは声もよく通っているし、ギター、ピアノの間違いも比較的少ない。
初めてステージで演奏される曲はもちろんのこと、普段セットに入っている曲でも、例えば「夢は果てしなく」などは、ライブ・バージョンとはまったく異なるアレンジのスタジオ・バージョンそのままの演奏で、すべてが興味深い。
発表当時は、オーウェルの1984年は10年後に迫っていると響いた「1984年の子供たち」が、すでに30年近く前の作品であることにショックを受ける。

ボーナスのインタビューも、頗る興味深い内容。
トッドが最も影響を受けた作曲家はモーリス・ラベルで、次がレナード・バーンスタイン。あとはバート・バカラック。
"Roundabout"という単語は米国ではあまり使われないので、ユートピアで英国に滞在中は「交差点」で必ずイエスの「ラウンドアバウト」を歌っていた。
イエスには影響を受けたが、EL&Pには影響を受けていない。曲もイエスの方がよく出来ている。
等々。
「ロジャー・ダルトリー」の字幕が「ロジャー・バルトリー」になっていたのに笑った。