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カテゴリ:近況
最後にブログを更新してから約2年。
今回の震災について書かずにいられなかったので、久しぶりに更新をいたします。 2年間住んでいた田老の町。 津波ですっかり変わってしまった様子をテレビで見るたびに、心が痛みます。 震災直後は電話もつながらず、お世話になったみんなは無事だろうか、と祈る日々。 数日前にやっと田老の人と電話で話せて、近所の方や、一緒に働いていた人が亡くなったことを聞きました。 私の知っている田老の景色はないこと、 それでも無事だった人は沢山いて、家に戻って生活を始めている人も多いこと、 避難者の方のストレスもたまってきていざこざも出始めていること、 救援物資も充実してきたこと、 治安の悪化が出始めていること、 など、 現地からの生々しい声にショックは大きいです。 被災地で必死に生きている方々に祈る毎日。 もどかしい気持ちを持ちながらも、何もできずにテレビを見て、ラジオを聴くだけの日々です。 福島で起きている、原発の問題。 私の住む那須やその周辺でも影響は大きいです。 野菜や水に放射能が検出され、出荷も自粛され始めています。 隣町、福島県西郷で有機JASをとり直販もされている知り合いの農家さんは、本気で移住を考えなければならないと、不本意そうに話されていました。 私の仕事へも影響はこれから大きくなりそうです。 原発問題自体、先が見えず、まだまだ被害が広がる可能性が高いことが、何よりしんどいところです。 観光客の多い那須では3月も後半になり、いよいよ春の観光シーズンという時です。 しかし、休業するホテルが多く、95%以上のお客様がキャンセルとのこと。 皆さんに話をきいて回ると、これからの不安を口々にされています。 色々なところで、一人ひとりがそれぞれの問題を抱えています。 今回の震災は、地震・津波の直接的な被害だけではなく、日本の持っている脆弱な部分を、それぞれの立場で実感した出来事だろうと思います。 燃料の問題、交通の問題、通信の問題、食糧の問題、原発の問題。 停電を不便に感じ、ガソリンの行列に並ぶとき、 つくづく今回のこの震災を無駄にしてはいけないと感じますし、 ひずんだ部分を正しい方向に向けるために、 一人ひとりの努力や痛みも必要なのだと感じます。 決して諦めてはいけない、 痛みや困難から逃げてもいけない、 希望を持たなければいけない、 そう思います。 自分の立場で何ができるのか改めて考えました。 「有形・無形問わず、地域にある資源を活用し、食文化を提供すること。」 仕事は正直厳しい状況です。 しかし、決して諦めないで、冷静に、自分にできることを何度も自問しながら、 この困難に進んでいきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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