片山右京さんはセクシー
☆昨日、久しぶりに、赤坂プリンスホテルに行ってきました。春の嵐のような日に出かけたので、気合を入れてはいていった、バイアスの入ったフリルのスカートが風に舞い上がってしまいます。それ以上に片山右京さんとの距離10mにいた、私のこころも舞い上がってしまいました。彼のトークショーに行ってきたのです。元F1レーサー(ご存知ですよね)であり、現在の彼は、レーシングドライバー、登山家、大学の客員教授、それに3つの会社を経営なさっているそうです。1963年生まれだから、今年43才になるのね。☆タイトルは「わたしのベンチャー・スピリット」何か教科書的なタイトルですが、彼自身はベンチャーだとは思っていらっしゃらないようです。「当たり前のことと当たり前にやっているだけ(彼いわく)」彼は思った以上に小柄な方でした。そういえば、オートバイのレーサーでもいらしたのね。目が不思議な光を放っています。そう、なんていえばいいのだろう、昆虫のような目。(悪い意味じゃなく)。ひとつに視点を合わせているのではなく、300度ぐらいの範囲でものを見ているような目。私は、こんな目をした人を見たことがありません。☆「男として世界一になりたい」彼の行動のモチベーションはこれにつきるかもしれません。20代の彼は「女にもてたい、お金が欲しい、有名になりたい」という欲求で生きていたと言います。そして、それはモナコで叶ったそうです。死をかけたレーサーとして生きるのはどれほど神経がすり減り、努力が必要なことではと、はたは思うのだけれども、彼は全然苦労とは思っていないようです。「絶対に負けたくない、どうしても勝ちたい」これは分析不可能でしょう。「彼のそういう生き方は何処から生まれたか?」という問いに対しては、「自分のコンプレックス、エゴだ」とおっしゃってました。きっとやむにやまれない感情から生きていらっしゃるのです。なんか女ながら、わかるような気がします。☆動物的な勘と緻密な計算もう、話のスケールが違います。お金の話にしてもギャラは1回何千万という単位ですし、借りるお金、儲けるお金も「億」単位です。彼は、天才、です。「人間の死ぬ確立は100パーセントなんだから、好きなことをして生きるのは当たり前」「みんなスケールが小さすぎる」「パワーを使っていない」と言います。行動は、動物的な勘で始め、しかし、緻密な計算と論理に基づいて組み立てていく。「何だってちゃんと組み立てていくとできる」ボルトの1本、1ミリの狂いで死ぬかもしれないのですから、「それだけやるのは当然のことだ」と言います。☆「自分から動かないと、幸せは来ない」チャンスが来るのを待っていたのではなく、自分から行動し、組み立てていく。そのときにできることを100パーセントやり切る。そして協力してくれる仲間をさがす。とても小さいことの積み重ねをやりきった後に、成功という勝利を勝ち得る。彼は普通の人がやろうと思ってできないことを、淡々とこなすことができる「天才」なのです。そのことを「天才」である彼は、反対に理解できないかもしれない。大学の教授になられたということは、若い人へ「成功」への「プロセス」を「教える」という、ひょっとしたら彼が苦手なことに、あえて「チャレンジ」している姿かもしれない、と思ったのでした。☆彼はとてもセクシー彼は、私の中の「男の部分」を呼び覚ましてくれる人です。彼の1000万分の1かもしれませんが、赤い火となって「勇気」が湧いてくるのを感じました。もう~、レーシング・カーのわだちを地平線のかなたまで残し、片山さんと一緒に砂漠に沈む夕陽をながめている場面をうっとりと想像してしまった、わ・た・しでした。