あれは『エイトマン』だ。
「光る海、光る大空、光る大地、行こう無限の地平線。」そのあと、こう続くのよ。「走れ、エイトマン、弾丸(たま)よりも早く、行こう胸を張れ、鋼鉄の胸を~。(エイト、エイト、エイトエイトエイト)」と8の連呼が確かありました。これは最近テレビのCMを歌うスマップが口ずさんでいる曲です。何のCMソングだったのだろう。本来「元気のよい」歌をしずかに歌っています。これは知っている人は知っていると思うけれど、昭和38年から1年間ぐらいテレビで放映されたSFアニメ『エイトマン』の主題歌です。今でも全部歌えるのよ。この歌を知っている人はかなり古い人でしょうねえ。このアニメに丸美屋のふりかけが強く印象にありますが、何か電気製品の会社のスポンサーもついてなかったかな。確かそのころのテレビSF映画『光速エスパー』が東芝電工がスポンサーだったような。どちらも未来の明るい電化社会を反映していた作品だったような気がします。小さい頃だったから、うろおぼえなのだけれど、歌だけはしっかり覚えています。エイトマンは胸に8の字をつけているスーパーロボットです。「凶悪犯に射殺された刑事・東八郎は、その頭脳と性格、記憶が電子頭脳に移植され、ハイマンガンスチール製のスーパーロボットとして甦った。彼は警視庁捜査一課の7個捜査班いずれにも属さない第八番目の男=「エイトマン」として、数々の難事件・怪事件に立ち向かう。」インターネット情報より。わたしの中では新幹線をあっという間に追い抜いてしまう目にも止まらない足の画像が強く印象に残っています。ぐるぐるまわって(つまりとても早い)足の絵がない。今の中高年はこの曲を、心がわくわくする曲として覚えているのじゃないかしら?実際の未来は(つまり現在)は、科学技術の発展で「明るい」ばかりの時代にはならなかったけれど、楽しく、希望に満ちた未来を期待させてくれる歌でした。人工の社会は発達したけれど、都市で餓死してしまう人がいるほど、心や文化の発達はおろそかだったかもしれない。でも、この歌を聞くと「あきらめないで、がんばろう」と思うのです。スマップが静かに口ずさむように歌ってくれればくれるほど、「生」への情熱がふつ・・・ふつ・・ふつと静かに湧いてくるのです。きっと8(エイト)マンのエイトは横八の字で「無限大」の力を有している男性なのかもしれない。今こそ、この8の字の威力をひとりひとりが発揮しなくちゃいけないのかもしれなせん。