カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
塩竈の丹六園さんの銘菓志ほがまです。 しおがまは有名なお菓子なので、私などがあれこれ書くのは憚られるような気がなきにしもあらずなのですが。。。。。 江戸時代に出版された『菓子話船橋』(1841)に、しおがまの製法が出ています。それは、みじん粉に砂糖、塩、紫蘇を加えて型に入れて固めるという作り方。たぶん、いまも同じ作り方なのだろうと思います。 さて、丹六園さんは古き良き時代を偲ばせるレトロな店構えのお茶屋さんです↓ お茶屋さんの前は、享保5(1720)年創業の廻船問屋さんだったそうです。しおがまという菓銘は、塩を作る釜にちなんだものです。 昭和のある時期まで、銘菓しおがまを宮城では「藻塩糖(もしおとう)」と言ったそうで、石橋屋さんの先代石橋幸作さんの本にも「藻塩糖」の名は出てきます。ちなみに古い時代の製塩法に海藻を使って塩を作る藻塩焼きがあります。「藻塩糖」の名は、しおがまに散らした紫蘇が藻塩焼きの海藻をイメージし、塩と糖は素材というか味に由来すると考えられます。 さて、藻塩焼きはいまでも年に1回、塩竈市のお釜神社で7月に神事として執り行われています。(その昔、仕事で近くに行った際、偶然見たというか、そばを通りすぎたことがありますが、写真がないのよねー汗っ) お釜神社は、奥州一の宮塩竈神社の末社。塩竈市本町6-1にあります。 銘菓志ほがまの桜の紋は奥州一の宮塩竈神社の御紋にもなっていて、その紋は塩竈神社の境内に咲く塩竈桜に由来します。この塩竈桜は、国の天然記念物。実は一度昭和50年代に枯れたものの、残った根から奇跡の復活を果たし、再度天然記念物になった桜なのだそうです。花の時期は例年4月末から5月のゴールデンウィーク中なのですが、今年は早まりそうな気配です。綺麗な八重の桜を見に、塩竈までいらっしゃいませんか。↓の写真は、数年前のゴールデンウィーク時のものです。 丹六園 塩竈市宮町3-12 年中無休 営業 8:30~17:00 松島温泉 小松館 好風亭 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 16, 2019 03:35:09 PM
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