カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
2009.7.2初公開
![]() 写真のお菓子が仙台鉄銭。麦こうせん、三温糖、和三盆の落雁です。 天明4年(1784)石巻で鋳銭された仙臺通宝を模したデザイン。 木町通りにある元禄8年(1695)創業の 仙臺駄菓子の老舗熊谷屋さんで製造販売されています。
銭をかたどったお菓子は縁起物として使われることが多いそうですが この仙台鉄銭も縁起物としてお土産品に重宝したお品だったとか。 きっと道中安全など、さまざまな願いが込められていたのでしょう。 写真の仙台鉄銭は縦9.5センチ×横9.5センチ。高さ1.5センチ。 結構な大きさです。
個人的な好みを言ってしまえば、 ワタクシ、仙台の落雁は苦手なのですが、 こちらの仙台鉄銭は食べられました。
仙台藩で鋳銭(ちゅうせん)されていた銅銭については*1へ。 同じく鉄銭については*2へ。
※
木町通りにある熊谷屋さんの本店には さまざまな仙臺駄菓子や季節の生菓子のほか、 仙台の昔が偲ばれるような落雁がたくさん置かれていました。 その中から2つだけ買ってきたのですが、 まずは牡丹の落雁から↓ 次は葡萄の落雁↓ こちら、なにやら艶めかしい!色っぽいじゃありませんか。 二つを一緒に撮ってみました↓ 大きさは牡丹の落雁が縦8センチ×横9センチ、高さ4.5センチ。 葡萄の落雁が縦11センチ×横16センチ、高さ3センチ。 大きいですぅー。
*1仙台藩で銅銭の寛永通宝が作られていた時期は2期に分けられます。 第1期は寛永13年(1636)から寛永15年(1638)まで、 栗原郡の三迫(さんのはさま)で鋳銭(ちゅうせん)されていました。 第2期は享保13年(1728)から寛保二年(1742)まで。 鋳銭場所は?。
*2鉄銭の鋳銭は明和5年(1768)から安永元年(1772)まで。 安永5年(1776)から安永7年(1778)まで。 明和・安永期の鉄銭は寛永通宝と刻印され銭の裏側に「千」の文字がありました。 鋳銭場所は不明です。 仙臺駄菓子のモデルとなった仙臺通宝は天明4年(1784)から天明8年(1788)まで。 石巻で大量鋳銭され、経済に大きな影響を与えました。 天保8年(1837)から天保12年(1841)まで。 安政6年(1859)から慶応元年(1865)まで石巻で鋳銭。
鋳銭については『仙台市史近世1通史編3』『仙台市史近世3通史編5』を参考にしました。
元祖仙臺駄菓子本舗 熊谷屋 仙台市青葉区木町通2丁目2―57 TEL022―234-1807 仙臺通宝落雁 200円 牡丹落雁 420円 葡萄落雁 450円 価格は発公開時のものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 3, 2019 01:42:21 PM
コメント(0) | コメントを書く
[宮城県の菓子(郷土菓子含む)] カテゴリの最新記事
|
|