カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
2007.1.19初公開→2008.10.31加筆修正
2006年12月14日に仙台市の北部に位置する 大和町(たいわちょう)吉岡で行われた「島田飴祭り」に行ってきました。 島田飴を買うための整理券をもらうために、早い人で朝7時から並んだという 行列に加わったのが午前9時40分頃。整理券をもらえたのが10時20分すぎ。 この行列に並んだ最も遠い地方から訪れた人は、福岡の人だったそうです。 起源を元和(1615~1623)の頃まで遡れるのだとか。 その島田飴起源・元和説?というか伝説はさておくとしても 毎年12月14日に 縁結びの祭事を執り行っていらっしゃいます。 島田髷の起源に興味のある方は、ページ下段の注をお読みください 島田飴を手に入れるためには、 メインイベントの花嫁行列(ページ下段をご覧くださいませ)が終わった後、 この年は、もう一度並ばなければなりませんでした。 ちなみに島田飴は1,050円/1個。 並ばなければ手に入らないところがミソです。 写真の島田飴は、高さが約13センチ、長さ約17.8センチ、 奥行約14.5センチのびっくりするほど大きな飴です。 この飴には、良縁を願う祈りが込められています。 いただくとしたら、地元の方はこの飴を神棚にお供えし、 元旦の日にあんこ餅の甘味料として用いるそうです。 あんこ餅は、全国区で言うぜんざいのこと。 お正月ですから小豆雑煮と言っていいのかもしれません。 ちなみに仙台及び仙台近郊では、 元旦にお清ましの仙台雑煮*1とあんこ餅の2種類をいただきます。 ↑は境内で売られていた縁起玉。 あやかり商品ですね。このお隣では、 ロールケーキまで売られていました。 縁起玉はミルク味とイチゴ味の チョコレートクランチでした。 島田飴祭りのメインイベントは、花嫁行列。吉岡の町では昭和40年代頃まで 花嫁行列が行われていたそうです。 実際は、写真よりもずっとチャーミングな方でした! 昭和初期と思われる花嫁衣裳にもご注目ください。
※ *1仙台雑煮は松島湾産のハゼの焼き干で出汁をとった、おすましのお雑煮。 具は、ひきなという人参と大根の千切りを戸外で干しながら凍らせたものと、 焼きハゼ、ナルト、焼いた角餅。 仕上げにイクラと芹をパーッと散らした華やかなお雑煮です。
(注)現在の花嫁の髪型「文金高島田」の元となった島田髷は、 東海道島田宿の遊女が結っ た髷が起源とも、 寛永(1624~1643)頃の 歌舞伎役者・島田万吉の髪型が起源とも言われています。 ほかにもさまざまな説がありますが、 島田髷が庶民に普及するのは江戸時代も後期となってからのようです。
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Last updated
Jan 3, 2019 02:00:54 PM
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