カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
2006.11.3
今回ご紹介するお菓子は、岩出山の酒まんぢう。 享保2年(1717)創業の老舗が、 にごり酒を使った製法で作り続けてきたお饅頭です。
写真の岩出山の酒まんぢうは 宮城県北部、内陸に位置する大崎市岩出山町で作り続けられてきました。 その岩出山が、どんな町かをカンタンにご紹介しましょう。 岩出山は、中世から陸奥上街道の要所にありました。 戦国時代に仙台藩の始祖・伊達政宗が青年期を過ごした岩出山城があり、 藩政時代は岩出山伊達家が置かれた町です。 いま、岩出山城址は城山公園になっています。 その向かい側には現存する最古の学問所として知られる旧有備館があり、 江戸時代の藩校の姿を伝えています。こちらの庭園も見事。 仙台藩の茶人清水道竿が作ったと伝わる回遊式の池泉庭園は、 伊達家がいかに茶道に心砕いたかを物語るにふさわしい趣です。 そんな岩出山町は最近毎年9月に全国から鎧フリークが集まる 「政宗公祭り」が開かれる町として注目を集めています。
岩出山城址のほど近くにある酒まんぢう屋さんの暖簾をくぐると、 蒸し器から立つ湯気から香るお酒の匂いで酔いそうになるほど?! お饅頭のなかは、こし餡。 ひと口いただくと、皮から立ち昇るお酒の匂いとあいまって、こし餡の甘さは絶妙。 宮城の味がします。 この宮城の味を言葉でお伝えするのはなかなか難しいのですが、 突出しない、平均した美味しさとでもいいましょうか。 真空パックで売られていますので、ぜひ味わってみてください。
花山太右衛門商店 126円/1個 価格は初公開時のものです。 宮城県大崎市岩出山町字二ノ溝147 TEL 0229-72-1004
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Last updated
Jan 3, 2019 02:01:35 PM
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