カテゴリ:園芸植物
野生種はアフリカに50種程知られている。多年草である。近縁にディモルフォセカ(Dimorphotheca L.)という植物が有り、こちらは1年生草本である。ディモルフォセカとオステオスペルマムムの交雑種は多年草に成る事が知れれている。今の時期、花茎を伸ばして花を沢山咲かせる。日本では、園芸植物で、色々な品種が知られているが、名前はオステオスペルマムとして、種苗店、ホームセンター等で販売されている。属名が花の名前に成っているものは園芸界ではかなり多い。四日市市の市の花であるサルビアもアキギリ(サルビア)属(Salvia L.)を指している。こちらは世界に900種程知られていて、日本にも自生している。ハルノタムラソウ、ナツノタムラソウ、アキノタムラソウ等約10種が知られているが四日市市の指定したサルビアは園芸植物で、自生種は指して居ないらしい。雑草の類で、余り目立って美しい花では無い。四日市市以外にもサルビアを市の花に指定している市町村が有る。群馬県桐生市・埼玉県北葛飾郡栗橋町・東京都町田市・千葉県富里市・岐阜県岐阜市・岐阜県加茂郡坂祝町・愛知県安城市・滋賀県近江八幡市・兵庫県加西市・秋田県南秋田郡大潟村・山口県下松市・山口県周南市・福岡県筑紫野市の合計14市町村だ。いずれの市も多分、野山の雑草を意識して市町村の花に指定したとは思えない。 話は脱線したが、属名を以てその花のアバウトな名前にしている例はかなり多い。横文字大好きの日本人故なればこその宿命で、市の花はどれ?と聞かれたら、多分、赤いサルビアを指すのだろうと想像しているが、それも、良く似た品種が沢山あって特定は困難だし、まさか、ハルノタムラソウだろうと言う人は誰も居ないと思っている。 話をオステオスペルマムムに戻そう。販売名はオステオスペルマムだが正式な学名の読み方はオステオスペルマムムだ。別に名前に拘っては居ないからどちらでも良い。アバウトな性格の自分だから余り読み方に拘る理由は無いが、属名で花の名前を記述するのには、少し疑問が有る。何枚か職場の花壇で写した写真を掲載する。これがオステオスペルマムムの正体だ。 キク科 Asteraceae オステオスペルマムム属 Osteospermum L. Osteospermum cv. 最近、分子分類学による植物系統分類を扱った2冊の本が出版された。DNA・RNAの塩基配列を基に植物の分類を行なうのが、今は普通な分類学の方向性に成っている。そして、新しい知見が発表される度に益々自分から遠ざかっていく植物をただ、眺めているしか無いという哀れな自分が其処に有る。素人では、DNA・RNA等解析する能力も器具も機械も無い。指を咥えて、早く日本の分子分類学に基づいた植物図鑑の発行を心待ちにしている状況なのだ。その上で、本来のこのブログの名前の通り、少なくとも三重県北部地域のFLORAを解明したいと思っている。退職後の余生を植物分類に取り組む事が今の最大の関心事で、その為の学習をしていると言うのが今の自分で、野生植物から園芸植物に興味が移った訳でも無く、仕事柄、必然になってしまっただけだ。 分子分類学で植物の分類体系を記述した書籍 植物分類表 大場秀章編著 アボック社 2009-11-20 ISBN978-4-900358-61-4 高等植物分類表 邑田仁監修 米倉浩司著 北隆館 2009-10-20 ISBN978-4-8326-0838-2 番外ですが・・・ブログランキングに登録しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 18, 2010 08:11:22 PM
NTTコミュニケーション・アフェリエイトパートナーに登録して居ます。ポチット!クリック!ご利用をお願いします。 PIC UP NEW引用参考書籍一覧2006-8-17 中部地方の羊歯植物-其の1 醒ヶ井に花見に行ってきました。 ©Copyright:MICROBE1955 since10-April-2006 ALL RIGHT RESERVED. 【毎日開催】
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