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カテゴリ:ミフリカフェ話
今年も断食月がやってきた。
9月1日から29日の夕方まで。その後は10月2日まで断食明けの祝日。 ミフリカフェは断食月の営業はどうしようか・・・と思ったのだけど、トルコ人全員が断食しているわけじゃないし、需要もあるだろうと通常営業・・・・と思ったのだけど、「通常」というわけにはなかなかいかない。 まず、スタッフのうち1人を除いて4週間断食をするので、仕事がはかどらない。 空腹と渇水で、ぐったりしている。 気にしないでくれ、と言われても、私まで食事をとるタイミングを逃したり、外回りの仕事を言いつけにくい状態である。 特に夕方近くになると、気も立っているので、話かけるのにも気を遣う。 断食をしない唯一のスタッフも、家族が断食をしているので、早朝、陽が昇る前に食事をとるので起こされ、その後寝るので、昼過ぎにならないと目が覚めない。 それで遅れてくる。 昼間のお客もカフェの馴染み客ばかりで、飲み食いする人もいるけど、たいがいは断食していので何もしないでクーラーの効いたカフェでただぼーっと時間が過ぎるのを待っている。 午後からは、断食明けのメニューの準備に取り掛かる。 今は日が沈むのが遅いから、アンタルヤの場合、食事がとれる時間が19:30過ぎ。 アンタルヤの場合・・・・というのは、トルコ国内でも場所により時間が異なり、陽が沈む時間だから西になるほど遅くなる。 その時間に合わせて食事を用意する。 断食月限定特別メニュー。スープ、野菜・肉の煮込み料理、ピラフ、サラダのセット。 忘れてならない水とナツメヤシの実。 料理する人も大変だけど、時計を見つめながら、おいしそうな料理を目の前に、一緒に待たされる私も結構つらかったりする。 30分ぐらい前から、食事の時間を待つお客さんが来始める。 エザーンとともに、まずはお客さんへ、それからスタッフが食事。 満腹して、やっとスタッフが元気になる。 それからお茶のお客さんたちがボチボチと。 昼間、ぐったりしている分、食事後に元気になるので夜が長い。 この時期、ショッピングセンターやケーキ屋さん、公園など夜遅くまで驚くほど賑わっている。 もう何度めの断食月だろうか。93年に始めて経験して、断食月に日本に居た年もあったけど、14、15回目になる。 今までは断食するスタッフもいなかったし、断食しない人が周囲に多かったから、意識しないで来れたけど、今年はスタッフに断食している人がいるのと、飲食業ということでイヤでも意識させられる。 おかげで1か月間、毎日うまい家庭風料理が食べられるのだから、まあいいっか・・・・である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月03日 12時37分42秒
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