|
カテゴリ:日本滞在記
今回、一緒に日本へいったスタッフというのは、二人がミフリの正社員。 もう一人がミフリの社員ではなく、電気・電子技師で、この二人の兄にあたる人。 つまり三兄弟である。 電気・電子技師のお兄さんは実は公務員である。 4週間ものお休みをよくくれたなあ、と思うのだが、そんなチャンスがあるなら行ってこいという上司の勧めもあってお休みをとって手伝いに来てくれた。 本当はこれに政府系通信社記者のフセイン(彼も公務員)も1か月休暇をとって、加わるはずであったが、直前に抜けられない仕事ができてこれなかった。 トルコ人と日本へ行ったことがある人はわかるだろうけど、一番の面倒は食事である。 一部の例外もいたが、豚肉は食わない。 これはたいした障害ではない。豚肉を避ければいいだけである。 問題なのは食の好みが保守的な人が多く、知らない食材、慣れない味付けは食べる前から拒否されることが多かった。当てはまらない人もいるけど、一般的には特に砂糖やみりんの入った甘味のある料理というのは考えられないようである。 一度は口にしてもなかなか気に入ってもらえないことも多い。 今回の三人は、トルコの家庭料理ですら、好き嫌いが激しい人たちで、例えば肉の話になると、長男は脂身のない鶏肉しか食べないし、二男は鶏肉は食べないし、三男は一応何でも食べるけど知らないものは一切口にしない。野菜もナスとズッキーニは食べないし、二男はバターは食べるけどチーズと一緒じゃないと食べないとか、長男と三男はバターは食べない。 長男はジャムは食べるけど、二男と三男はジャムは食べないし、三人ともヨーグルトは食べるけど、牛乳を飲まない。 きっと大変なことになるだろうなあ・・・・とミフリ社長の頭の中の80%をしめる悩みでもあった。 本人たちは「パンとトマトとチーズと紅茶があれば問題ない」と、お腹が満足すればあれ食べたい、これ食べたいというのはないのであるが、それじゃ4週間、栄養面でも身体がもたない。 それにトマトと簡単に行っても、きっとトルコで食べるみたいに簡単にいかないぞ、とひそかに思っていたりした。 最初は試行錯誤であるから、食べられそうな食材やお惣菜を手当たり次第買ってきて、味を見てもらった。 なんとか食べたのはポテトコロッケだけ。 白飯はアンタルヤの店での賄い飯でなれているので、大丈夫であるが、ケチャップとマヨネーズがなければダメである。 外食も牛肉のハンバーグと白ご飯のみ。 サラダはドレッシングになかなかなれず、最初はほとんど手をつけなかったが、最後にはなんとか食べていた。 豆腐・湯葉料理のお店ではいろいろ試してみて、食べたが、それ以降、豆腐には敏感になってしまった。 高級中華レストランへも行く機会があったが、一口試して残してばかりいるので、もったいなかった。 結局、落ち着いたのがマクドナルドのハンバーガーとコーラであった。 これならトルコでも食べているし、馴染みの味である。 二男と三男はとにかく、朝昼晩とマクドナルドで食べられるものなら食べたがる。 安上がりでいいけど、身体に悪いから他のものもお願だから食べてくれ・・・・と言っても、これは一番美味いといって食べ続ける。 家の近くのスーパーにトルコのドネルのお店があるので、そこにも連れていったけど、当然のことながら本場の味とはやはり違うため、それっきりになってしまった。 食に関してはやっぱり日本人同士に限る。 家ではともかく、出かけた先でおいしい天丼とかお蕎麦とかお寿司とか食べたかったな・・・・・。 ちなみに三兄弟が日本で食べられるもので気に入ったものは・・・・・・。 長男は柿の種、鈴カステラ、マクドナルドのエビフィレオ。 二男は野菜炒め、シュークリーム。 三男はエビのフリッター、ソフトクリーム、31のアイスクリーム。 彼らももう少しいれば、いろんなものに慣れて、食べることもできるようになるのだろうが、今回は日本の食べ物を好きになってもらうことに関しては、完全にミフリ社長の負けである。 たまたまミフリで働いているってだけで、もともと日本にも日本人にもほとんど興味がない人たちだから仕方がないことなんだろうけど・・・・・・。 前編「絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記」はこちら 弊社「ミフリ」は外資系トルコ現地法人の貿易会社です。 絨毯、キリム、手工芸品全般のほか、ファッション関連、ファブリック関連、食品、家具、キッチン用品、日用品、各種機械などの輸出・輸入、関連したアドバイス業、代行業などを行っています。 トルコキリムと伝統手工芸ミフリ&アクチェ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日本滞在記] カテゴリの最新記事
|