小1息子がうまれて初めてケンカをして帰って来た日の話
昨日のことなんですが、息子がなぜか、こっそり帰ってきたんです。いつもなら、ドアが壊れるんじゃないかと思うくらい、元気いっぱいに「ただいまー!!」と帰ってくるのに。「どうしたの?」と、聞いたら、「友達とケンカした」とのこと。ええ!?あの、マイペースで、ボケーとしてる息子がケンカ!?何をされても、怒らずにすぐに「いいよー」って言ってしまいがちな、うちの子が!!内容を聞く前に、「え!?すごいやん!頑張ったな!!」と、ほめてしまいました。じっくり話を聞くと、2年生のお友達と○×クイズで遊んでいたら、「ウソつき!」とキレられたそうです。息子は、ウソはついてないので、「ウソはついてないよ」と言ったのですが、「ウソつきだ!」と許してくれず、ケンカになったらしく。息子は「ちょっと泣いた」と恥ずかしそう。私は、「いやいや、うまれてはじめてのケンカだからな、泣くのは当たり前だ!うまく出来なくて当たり前!ちゃんとウソをついていないと、自分の意見を言えたのがすごいことなんだ!」と、息子の成長に感動しつつ、熱弁してしまいました。「で、最後はどうなったの?ケンカしたまま?それとも、仲直りしたの?」ウソをついた、つかないは、「言った言わない」と同じで、大人でも白黒がつけにくいですよね。どうしたのかな?と思い聞いてみると……。「【ウソついて、ごめんなさい】って言ったら、許すって言われたから、本当はウソをついていないけど、言った。そんで仲直りした」とのこと。あー。うーーん。相手、2年生だもんなぁ。この年での1才上って、すごく上ですもんね。でも、このままでは良くないな、と私は思いました。ただ、息子はケンカして泣いて、無理やり謝らされて、すっごく疲れているだろうなと思い、とにかく、この話はここまでにしました。案の定、ご飯を食べる前に、ソファで力尽きて寝てしまう息子。人と戦うって、自分の意見を通すって、本当に体力いるよね( ;∀;)そして、次の日の朝。真面目な話しなので、ちゃんと息子と話が出来るときまで待とうと思い、息子をじっくりと観察。息子は、ご飯食べて、観たいテレビ観て、着替えてダラダラ。でも、歯磨きをしにいくときに、テレビとも離れて、息子と二人になったので、思い切って話してみました。「ちょっと、真面目なお話があります」「えー?なに?」以下、長いので会話形式でどうぞ。※〇〇には、息子の名前が入ります。-----私「昨日の友達とケンカした話だけどね。昨日はあれでいいけど、次はダメだよ」息子「え?」私「ウソをついていないのに、「ウソをつきました、ごめんなさい」って、何回も言っていていたら、皆に〇〇が、ウソつきだって思われしまうから」息子「そうなの!?」私「そうだよ。大人の世界でも、本当は自分は犯罪をやっていないのに、『自分がやりました』って言ったら、警察に捕まるからね」息子「ええ!?」私「今回は、『ウソつきました』って言わされたけど、次はお金をとっていないのに、『僕がお金とりました』とか、いじめていないのに『僕がいじめました』って言わされるかもしれない。ゆずってはいけないことが、世の中にはあります。それに、2年生の子も、〇〇が怒らないんだから、他の子にもしていいんだって思って、他の子にもするかもしれない。そしたら、2年生の子も皆に嫌われてしまうと思う。だから、その2年生の子と、本当に友達でいたかったら、嫌なことを言われたりされたら、謝らずに本気で怒った方がいいと思う」息子「でも、俺、その子しか遊ぶ子いない」私「なるほど。だから、ウソをついていないのに、他に遊ぶ子がいないから、ウソつきましたって言って許してもらったんだね?」息子「うん」私「その後、そのこと遊んでて楽しかった?」息子「ううん。何か変な気分だった」私「それは、たぶん【悔しい】だと思う。もし、その子以外に遊ぶ子がいたら、2年生の子とケンカしても、無理に許してもらわなくても、別の子と遊んだらいいやって思わない?」息子「あーなるほど!これはゲームってこと?児童クラブはダンジョンってことなんだ!」ここで、息子がなぞの解釈をしましたが、しばらく話を聞きました。息子「だから、ダンジョン(児童クラブ)で経験をつめってことでしょ?」私「まぁ、そうだね。家は宿屋で体力を回復する場所。学校や児童クラブはダンジョン。友達は一緒に冒険する仲間だよ。仲間が一人だけだったら、その子とケンカした時、どうやって冒険するの?もちろん、一人でも冒険は出来るけど、ボスはなかなか倒せないでしょ?それに、一人で冒険するより、みんなと冒険した方が楽しいでしょ?」息子「そっかー。でも、俺、恥ずかしくて『一緒にあそぼ』って自分から言えない」私「あれだ。何人かで集まってたのしそうに遊んでる子らは、レベルが高いな。声をかけても『嫌だ』って言われる可能性が高い。でも、一人でヒマそうにしている子は、『いいよ』って言ってくれる可能性が高いな。だって、ヒマなんだもん。モンスターも大勢集まってたら、倒せないけど、一匹だったら、倒せるかもしれないでしょ?モンスターを倒さないと、経験値がもらえなくて、レベルが上がらないでしょ?」息子「なるほど!」私「もし、冒険に大失敗して、みんなから嫌われたりいじめられたりしたら、ダンジョン(児童クラブ)をやめていい!他にもダンジョン(児童クラブ以外の場所)はたくさんあるから、自分にあった楽しいダンジョン探しを一緒にしよう!」息子「分かった!やってみる!」------そう言って、息子はダンジョン(児童クラブ)へと旅立っていったのでした。彼の冒険はまだ始まったばかり。という感じで、なんとか私の伝えたいことは、伝わったかな?と思いました。ちなみに、私は子育ては、何が正しいのかはまったく分かりません。ただとにかく、息子が大人になった時に、一人で冒険に出ても困らないようにアドバイスはしていこうと思っています。にほんブログ村つぶやきランキング