年越し
新年明けましておめでとうございます。遠く離れてはいますが2008年を無事迎えることができたのは自分の健康と家族の健康があるからだと感謝しています。今朝(既に1月1日ですが、まだ寝ていないので私の“今日”は31日月曜日です)は早起きして近くの中国人経営の店にお雑煮用の大根を買いに行ったのに3軒回ってもありませんでした。(結局知り合いに頼みました)その後、行きつけの魚屋さんに数の子を買いに行ったのですが、これまた振られました。数ある11区の魚屋の中でも数の子があるのはこの魚屋だけだと思うのですが。「いつもあるのに何で今日はないの?」との質問に「今日は大晦日だからだよ。」との答え。「???」日本なら大晦日だからあるんですけどね。(笑)来年はその魚屋さんに日系の週刊紙に「数の子あります」の広告を掲載し、1週間前に大量に仕入れるよう促すつもりです。さて、メールでもフランスの年越しは?正月は?と言う質問をいただきましたのでここで紹介。今は朝の5時過ぎですが外はディスコばりに音楽がガンガン鳴り、雄叫びが聞こえています。除夜の鐘を聞きながら・・・にはほど遠い年越しです。(個人的には一年をゆっくり振り返りながら除夜の鐘を聞き、日付が変わると同時に家族に新年の挨拶をし、部屋に篭り一人で“新年の誓い”を書く方が好きです。日本にいる時は必ずこうです。)クリスマスは家族と静かに過ごし、大晦日は普通友達とドンチャン騒ぎ。普通は友達と家でテレビを見ながらカウントダウンをするのですが(ちゃんとテレビ画面に出ます)、お祭り好きはシャンペンボトル片手にシャンゼリゼ通りまで繰り出し(コンコルド広場も)、通りで大はしゃぎします。12時前のシャンゼリゼは酔っ払った地元の人、観光客で溢れかえっています。私も昔恐いもの見たさで一度だけ行きましたが、一度で充分です。日付が変わると同時に「Bonne Annee!(新年おめでとう!)」と言いながら回りにいる友達みんなと頬を合わせてキスします。(日本人同士はしませんよ)以前チラッと書きましたが、今日は街の至るところで牡蛎を売っていました。(路上でまで)いつごろからか大晦日の夜に牡蛎を食べるのが流行ってきており、店頭の牡蛎の量は年々増えています。私は日本に帰らない時はいつも知り合いの画家さんの家での年越しパーティーに参加させてもらっています。フランスでは一年で一番のお御馳走の日。凝った和食のオンパレードでお節料理まで食べさせてもらえます。豪華な具のカナッペ、大根とカラスミスライス、刺身(貝柱、甘えび、ツブ貝etc.)、寿司3種、シーフードムース、煮染め、数の子etc.まだまだありましたが、今は書ききれません。それに年越し蕎麦とデザートが付きました。本当に料理に凝る方で、画家にしておくのが勿体ないと皆口を揃える程の腕前です。ちなみにデザート購入担当は私でしたが、その人のリクエストで治安のあまりよろしくない地区にある知る人ぞ知る老舗のケーキ屋さんのケーキ(大)を買ったのですが約13,000円もしました。ケーキに一万円以上払ったのは初めてです。もちろん私は単なる使いっ走りで、スポンサーは別にいましたが・・・いい経験でした。長くなってしまいますが、私にとって「年越し」で大切なのは「お風呂」です。一年の垢をゆっくり落とさなければ新年が迎えられません。日本では「そんなの当り前」と思うでしょ?ところが、お風呂に入る習慣があまりないこちらでは全てのアパートに浴槽がある訳ではありません。私の回りで浴槽付きのアパートに住んでいる人は半分以下だと思います。私が以前住んでいたアパートもシャワーだけで、大晦日は浴槽がある友達に無理を言いお風呂に入らせてもらっていました。引越しを考えた時の第一条件は「浴槽がある」でした。そう、今はすごく小さいですが湯舟があります♪(女の私でも横にはなれないぐらい小さいですが、ないよりましです。)そうそう、今日は例の「地下室」の写真を撮ったので載せますね。墓場みたいで恐いでしょ・・・。ワインの貯蔵には最適らしいですが、あまり降りる勇気がありません。降りたら置く物だけパッと置いてすぐに逃げるから入口にしか物がないでしょ(笑)。実はかなり広いんですよ。では、2008年がみなさま、そしてみなさまのご家族にとって何の憂い事もなく明るく素晴らしい1年になるようお祈りしております。