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2005年05月22日
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カテゴリ:アート・舞台
行きたくて行った「みんぱく」だったのだけれど、実は私、この期間をよく理解していなかった。
たまたまいつかのテレビで、空き缶で作った家をそのまま展示してあって、生活感あふれる内装をしつらえてる映像に「うおっ、こりゃ見に行かねば!!」っ思ったのが発端。けど、それも瞬間的に見ただけで(KAIに「おかーさーん、すげぇおもしろい作品展があるのやってるよ~」と呼ばれてTVでチラ見しただけなのよね)大阪の博物館ってことと、それが吹田にあるってことぐらいしか覚えてない。んー、吹田にそんなのあるのか?えらく半端な場所だよな、と。

ところが先日、楽天つながりのヅさんのページでいつものようにブログを読んでいたら「みんぱく」に行くと書いてある。ほー、みんぱくか。どれどれ、どんなのだ?とHPを探ってみたら……うわー、私が見たかったまさにソレが「みんぱく」の企画展じゃないか~~。
行く行く、私も行くわ。夜中に2日後に行くことを決定。で、ヅさんいつ行くの?とメールしたら同じ日だったというわけ。


国立民族博物館は大阪万博公園の中にあった。
企画展は「ブリコラージュ・アート・ナウ」。HPを慌てて読んだので「ゴリラコラージュ?なんだそりゃ」と思っていたら違っていた。テーマはゴリラではなくて、ありあわせの素材を利用して何かを創り上げるという企画趣旨らしい。
アフリカのお面や生活用具、自閉ちゃんたちの作品など、なんだかどれもテキトーさをにじませつつ「すごい!!」と思わせる品々で埋め尽くされた会場は、私にとっては秘密基地のようだった。愛らしいものたちを勝手に触り、勝手に遊び、勝手に動かして…とにかくおもしろい!!
ここではスピーカー類は使用していないらしく、パイプや段ボールの筒が天井や手の届くところに配置されている。音はそれを伝わって会場をまわっているのだと。椅子もフロアも段ボール。「座っていいです」とか「これはこういう趣旨で作られてこういう作家です」とか「ご自由に遊んでください(何カ所かに最低限のことは書いてあるけど…本当に最低限のこと)なんてヤボな説明は一切なし。
遊べない人はなんじゃこりゃで終わるかもしれないけど、昨日のメンバーはまったくそういうことはなかったかな(笑)

フロア1階は一軒の家をイメージして、茶の間やダイニング、風呂、夫婦の寝室なんてテーマを決めたレイアウトがしてある。私が目指す空き缶ハウスもでーんと建っていた(広場と呼ばれるところの前にあった)。想像以上にしっかりとした作りで素敵。こんなの庭に欲しいかも!!と思っていたら、ヅさんが「これ、本当に町中に建っていたものらしいよ」。ええっ、展示のためじゃないのか?すごいなぁ~。映像でおじちゃんが自転車で空き缶を集めて(それも本当にそのへんから勝手に収拾している風だった)、それをボンドみたいなのでくっつけてはいくつかずつブロックにして、それを組み合わせて大きな家にしているようだった。へぇ、こんなに簡単に作っていたの?これがブリコラージュの心髄かも?!

リビングスペースの周辺には服やパンツがぶら下がっていた。なるほど、ここはベランダか。洗濯物ね。それにしてもシンプルだけど変わった服。首回りははさみで切っているようだし、赤い画材でひたすらマルが書いてある。それをご丁寧に糸でえどっている。なになに、イラクの……はあはあ、これはイラクの民族衣装かなにかなのね。と思ったら「え、それイクラだよ」。イラクとイクラを読み違えるとは、私の老眼も進んだもんですな(爆)。そう、この赤いマルたちはイクラのつぶつぶでどうやら作者の好きなもののらしい。この人、ブリーフにまで得たいのしれないワンポイントの絵を描いている。それもちょうどアレが収まるところに…。
最初これは彼のこだわりからできた、彼にとっては普通の生活用品だったらしい。パジャマとパンツに絵を描く、それを着る。誰のためでもなく自分が納得してりゃそれでよかったのが、第三者から見ればアートなんだよね。
吊した服は他にもあって、別の作者がアップリケをほどこしているのも楽しかった。たぶんそれも自分のための自分だけのものなんだよね。


つづく。














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最終更新日  2005年05月22日 12時28分01秒
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