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8月30日(土)晴れ
秋冬野菜の準備。 収穫に至るまでには、土耕し、土壌調整、畝整備、種落とし(苗植え)、 間引きや芽かき、誘引や追肥など様々なプロセスをクリアーしていく必要がある。 土耕しは農業塾の責任者が先週トラクターで済ませてくれていたので、俺たち塾生がするのはまず土壌調整。 ここでの調整とは土壌矯正(酸性→弱酸性/中性)を意味する。 日本は雨が多く、その影響で土壌が酸性に偏っており、野菜の生育に適さない酸性土壌から弱酸性/中性土壌に矯正してやる必要がある。 土壌矯正(酸度調整)のために使用するのが消石灰だが、その役割や特徴を一口メモとして書き留めたい。 -消石灰の一口メモ- 消石灰=水酸化カルシウム 役割 : 石灰(カルシウム)の補給、土壌pHの上昇(酸性に偏った土壌矯正)。 特徴1 : アルカリ溶出は早いが、その効果が切れるのも早く、土壌中に混和すると短期間内で炭酸カルシウムとなる。 特徴2 : 価格も安く、使用量も少なく済み、カルシウム補給力も高い。 注意点 : 普通の水にも溶け、散布した分だけアルカリ性に向かうため、散布には十分注意する必要がある。 散布量 : 約300g/1坪(農業塾の一畝は約11坪なので、約3.3kg散布) 放置期間 : 約7-10日 参考 : pH(水素係数) pH値は低い方からpH1(酸性)・・・pH7(中性)・・・pH14(アルカリ性)で表され、大体の野菜は土壌pH5.5~6.5ぐらいの弱酸性が適当とされている。 ちなみに、秋冬野菜には消石灰を使用したが、春夏野菜の時は苦土石灰を散布した。 秋冬野菜で消石灰を使用したのは、土壌の状態や作付けする種類、農業塾講師の判断によるところだが、”苦土石灰”という農業には切っても切れないワードが芽をだしたので、これも一口メモとして書き留めたい。 -苦土石灰の一口メモ- 苦土石灰=酸化マグネシウム(炭酸カルシウムに苦土/マグネシウムを混合) 役割 : 石灰(カルシウム)の補給、土壌pHの上昇、苦土(マグネシウム)の補給 特徴1 : 消石灰にはない苦土(マグネシウム)の補給力があるが、溶出速度が遅いため安定するのに時間を要する。ただ苦土は葉緑素を作る大事な成分で、これが欠乏すると葉が黄色化してしまうことがある。 特徴2 : 酸性の水にしか溶けないため、土がアルカリ性になることはない。 消石灰、苦土石灰の他に有機石灰などもあり、何を散布するのかは土壌の状態や作付けの種類、更には個々の考えによって異なるが、一般的には苦土石灰を使用することが多いらしい。 消石灰を散布した土を1週間放置し、来週の畝作りへとうつる。 マルメン農業記<秋冬野菜編>2pへ続くお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 5, 2014 11:29:41 AM
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