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中高年の過ごし方

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2019.07.01
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カテゴリ:本・DVD
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幡野広志著
『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』
ポプラ社

血液のがんになり、余命3年と宣告された幡野さんが、
患者さんとして感じたこと、考えたこと、会いに行った人たちについて
書いている。

がんが分かった時の自分の反応を振り返って分析している。
周囲の人々に、いちいち対応して、お大事に、と言ってもらうまでの
説明の繰り返しに、疲弊した話。

代替療法や、新興宗教や、怪しい治療法などを親切に勧めてくる知人友人親戚にも
うんざりしたと書いている。

いずこのがん患者さんも、似たり寄ったり。

12年前に父をがんで亡くした我が家でも、同様であったことを思い出した。
医療従事者の私でさえ、父の気持ちをどれほどくみ取っていたか、分からない。
新しい治療法を探しまくったし、高価な漢方的なサプリメントも賛成したし、
今となっては反省するばかりだ。

しかし、この本が一番言いたかったのは、
「直系家族」と「拡大家族」の違い。
「直系家族」とは、配偶者、子供、子供の配偶者。
「拡大家族」とは、父、母、兄弟姉妹、親友など。
そして、拡大家族は、縁を切ってもよいのだということ。

「自分たちが望んで生んだ子供なんだから、成人するまで育てる責任がある、という話なら分かる。
でも、子供には親の面倒をみる義務があるだなんて、育ててもらった恩を返せだなんて、おかしいですよね。私たちは、親の老後を世話するために生まれてきたわけじゃない。介護するために育てられたわけじゃない。親の面倒をみるのが嫌なんじゃなくて、それを恩とか義理とかの価値観で縛られるのが嫌なんです。」

この叫びに、胸が締め付けられた。

実家の母(82歳)の面倒を、愚痴一つこぼさず、毎週通ってみてくれる弟。
月に1回も行かない私が、「弟に申し訳ない」と言うと、
「そんなことは、当たり前。あの人(弟)は、大学院まで出したんだから」と言い返す、
母の言葉に、ゾッとするほどの嫌悪感を感じていたことを思い出した。

「ありがたいと、感謝しつつも、
当然なんだよ、なんて言ってはいけないと思うよ」そう答えるのが精一杯だった。
だって、この人とは、分かり合えないと確信したから。

一人で買い物にも行けないのに、
水やりも収穫も、子供の世話にならないとできないほどの野菜を作ることは、
正解なのか?

ずっと感じてきた疑問。

しかし、母の生きがいは、畑しかないから、仕方がない、と
弟も言う。


もっと成熟した母であってほしい、尊敬できる大人であってほしい。
死を間近に感じていなくても、自分の存在、終活として、
お金をかけてでも、施設に入るとか、考えてほしいと思うの。

この本を読んで、ますます、弟を早く解放してあげたいと。






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最終更新日  2019.07.01 19:09:22
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