にこにこアッキーのプラセボがん情報＋α

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海外ではすでに一般的に使われている治療薬にも
かかわらず、日本では開発が行われていないために
国内で使うことができない状況をドラッグ・ロス
といいます。

似たような言葉で「ドラッグラグ」というのが
ありますが、これは、海外で使われている治療薬が、
日本で承認されて使 えるようになるまでの時間差の
ことです。

日本ではドラッグロス問題が深刻化しつつあります。
日本で承認販売される新薬は2015年当時は世界の半分。
しかし、その割合は年々減少してきており、2011年
には51％あった新薬の割合が2020年には43％と世界
の半数以下になってきました。
また、上市されるスピードも低下してきているそうです。
現在では米国で上市される医薬品の半数程度しか日本
では上市されません。
これは日本への上市が遅れる「ドラッグラグ問題」より
もはるかに深刻な「ドラッグロス問題」です。

ドラッグロスの原因
日本では販売時の想定価格が欧米に比べて低い上、市場に
出回るほど薬価が下がるため、欧米諸国に比べて収益性が
低いと言われています。

また、承認を得るのもハードルが高いドラッグラグの問題も
あるため、日本市場でわざわざ医薬品の開発を検討する企業
はほとんどいません。

特に資金に限りのある海外の新興企業などが参入してこない
のが現状だそうです。
日本がドラッグ・ロスになってしまいやすいのは、このよう
な背景があるからだそうです。