昨日の補足

2013年05月09日

(2)

カテゴリ：着付け準備

昨日、名古屋帯を用意しよう

って
話をしたよね？

その中で、お母さんやおばあちゃんからもらった帯だと
短い場合があるよって話をしたんだけど、

今日はそのことについて少し話すね

仕立ててある名古屋帯の長さって、
約360cmあるんだ。
幅は約30cmかな。

ところがこの"約"って言葉を使っているところがミソ

今は○○cmなんて言い方をするけど、
昔の人は、尺って単位を使ってたんだよね？

この尺を測る物差しの長さが昔は実はバラバラだったりするらしいの。
実物を見たことが無い私には断言できないんだけど。

そうすると、帯の長さにばらつきが出てくる。

それだけじゃないんだよ。
昔の帯を売る人も考える。
少しでも

儲けを出したいじゃん

そうすると、
少しぐらい長さをケチっても大丈夫って思うようになるんだよね。

実際、昔の人の身長ってそんなに高くない。
だから多少短くても困らなかったりするんだよね。

ところで...
お母さんぐらいの年齢の人から
帯を譲ってもらう人なら、
そんなに長さが短いなんてことは無いと思うんだ。
多分昭和時代戦後のものだろうから。

ところが、おばあちゃんやひいおばあちゃんから
譲ってもらった帯だと、
上記のような短い帯である事が多い。

私が今までに生徒さんから預かった帯の中で
一番短かったのは333cmだった。
帯の幅も24cmくらいしかなかったと思う。

その帯を修理したときのブログがこちら

http://plaza.rakuten.co.jp/mkitsuke/diary/201212040000/

http://plaza.rakuten.co.jp/mkitsuke/diary/201212130000/

http://plaza.rakuten.co.jp/mkitsuke/diary/201212140000/

http://plaza.rakuten.co.jp/mkitsuke/diary/201212210000/

ちょっと直すのに大変だったもん。

リサイクル品を購入してもらってもいいんだけど、
長さなどをちゃんと確認した方がいいよ。
何も知らないでリサイクル品を買ってくると
後で後悔する事にもなるからね