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満席のオーチャド・ホールが熱気ではじけた ! TOGI+BAO は、何度かご紹介させていただいている、 雅楽師・東儀秀樹と中国の若い民族楽器奏者たちとのコラボ・ユニット。 1週間前から始まったTOGI+BAOの全国ツアーですが、 私はこの日が初日。 ネタバレアリで書いています。 BAOのメンバーみんな、 去年よりもずっとずっと演奏に演出にオシャレにグレードアップして まぶしいくらいに輝いていました。 ヘアーまでキラキラ ☆ 東儀さんはもちろんすてきでした^^ 1部は全員タキシード、 2部は、ブラックジーンにそれぞれの個性に似合ったすてきなシャツで。 *** 2005・7・9(土) IN 渋谷bunkamura オーチャード・ホール 東儀秀樹 篳篥 (ひちりき) リュー・イー 笛子、簫(しょう) ユィー・ビン 琵琶 ヤオ・シンフォン 二胡 ツァオ・レィー 二胡 チェン・ジュン 笛子 タン・シャオフォン 琵琶 *** TOGI(T) BAO(B) 以下省略 1st. 1・蘭対花 (中国曲) B 2・蒼き海の道 (東儀秀樹・曲) T&B 3・カルメン幻想曲 (サラサーテ・曲) ヤオ・シンフォン・二胡ソロ 4・十面埋伏 (中国曲) ユィー・ビン・琵琶ソロ 5・三五七 (中国曲) リュー・イー・笛子ソロ 6・春色彩華 (東儀秀樹・曲) T&B 7・夏の終わりに (東儀秀樹・曲) T&B 8・NEW ASIA (東儀秀樹・曲) T&B 2nd. 1・Pure Smile (東儀秀樹・曲) T&B 2・花降る時 (東儀秀樹・曲) T&B 3・昆曲 (中国曲) B 4・陽春白雪 (中国曲) タン・シャオフォン・琵琶ソロ ~ 熊蜂の飛行 (リムスキー・コルサコフ・曲) 5・DARK EYES (ロシア民謡) ツァオ・レィー・二胡ソロ 6・パミールの春 (李大同・曲) チェン・ジュン・笛子ソロ 7・午後の汀 (東儀秀樹・曲) T&二胡 8・タシクルカンの陽光 (中国曲) T&B 9・大河悠久 (東儀秀樹・曲) T&B Encore 1・ふるさと (岡野貞一作曲) T&B 2・新世界 (ドボルザーク・曲) T&B 3・春色彩華 (東儀秀樹・曲) T&B 4・Pure Smaile (東儀秀樹・曲) *** オープニングのスクリーンに浮かび上がるシルエットや、 紗のベールのかかった演出はとても東洋的であり神秘的。 幕を開けた舞台は朱色の柱がアジアを感じさせ、 照明によって、時にエキゾチックに、時にモダンに、 様々な変化を見せて絵画的で、美しい舞台美術でした。 舞台の様子がアップされてました。 *** 彼らひとりひとりのソロへは畏敬の念を抱かずにはいられません。 超絶テクニックも、音楽的内面の発露も。 ヤオ・シンフォン・二胡 骨太の素朴なカルメン。 二弦の二胡で弾くのはかなり難しいことなのだとか。 ユィー・ビン・琵琶 この演奏1曲だけのためにでも 足を運ぶ価値があると思っているほどです。 身振り手振りでも思いっきり見せてくれますし、 史実絵画を見ているような多彩な音の表現力。 前にも書きましたが、 東儀さんいわく 二胡界のジミ・ヘン きゆらいわく 二胡界の高橋竹山 この1曲だけで、もう胸いっぱいに。 リュ・イー・笛子 なんて力強くすばらしいテクニックで鳴り響くことか。 循環呼吸法の見せ場だけではない、芯の強さを感じさせる音。 リューイーって、どの曲においても、ダンシングなリズムのノリがサイコー ! 今回は曲に依って、簫(しょう)という尺八を細くしたような 長い縦笛も使っていて、それがなんとも魅力的な音色。 タン・シャオフォン・琵琶 お人柄そのままにおっとりと優しい雰囲気が音にも漂います。 中国曲から、聴き応えのある速弾きの象徴曲・熊蜂へ。 技巧を感じさせないナチュラルさがタンさん。 ツァオ・レィー・二胡 スタイリッシュさではピカイチのツァオ・レィー。 サテンのシャツに髪にキラキラパウダー、ピアスなどキマッテいました。 艶っぽいセクシーな音色はツァオ・レィーならではのもの。 黒い瞳の哀しいメロディーを切々と奏でて心揺さぶられます。 チェン・ジュン・笛子 ブリリアント ! & センシティブ 安定したテクニックの細かさには驚嘆します。 フルート吹きの友達に、 BAOの二人の笛を聴いて、とお願いしているのですが なかなか伝わらない 。。。 聴いてほしいな 。。 *** 東儀さんのオリジナル曲では、 東儀さん特有の優しさに溢れたメロディーが民族楽器で色づけされて、 それぞれに魅力的。 ラストの 「 大河悠久 」や アンコールでのスロウ・ロックな 「 新世界 」 などは とてもスケールの大きさを感じさせる曲です。 ただひとつだけ、ずっと言い続けていることですが、 やはり伴奏が打ち込みであるということだけは、 どうしても私の耳には痛すぎます。 特にベース音はお風呂場状態でしたし。 ビジュアル的には、TOGI+BAOだけのほうが シルエットが決まるのかもしれないけれど、音が命のライブ。 オーケストラボックスにでもいいから ( 冗談ね ) Ds、 B、 Key は生音で欲しい 。。。 私が惚れた、唯一無二の篳篥の音なだけに、 ほんとにすてきな日中民族楽器のコラボなだけにもったいない ...。 来年こそは ...! と祈らずにいられません。 小生意気にすみません。 もし、東儀ファンの方などで不快になられた方いらしたらごめんなさい。 あくまで私個人の切なる想いですので悪しからず 。。。 タシクルカンの陽光は去年、タンさんがソロでやられた曲ですが、 今回ユニット曲としてリニューアル。 次々と拍子の変わる変拍子のとても魅力的な曲。 7拍子というのも日本人には短歌などで体にしみついたリズムで 違和感がないかも。 篳篥のペルシャワインなメロディーに酔いしれて。 アンコール 「 春色彩華 」では琵琶も舞台前面へ出てきて嬉しい~ ! ツァオがタンの椅子に一緒に腰掛けちゃったりしてる様子なんか、 ほんとに一番の仲良しなのね、って伝わってきて微笑ましい。 この曲でほとんど会場オールスタンディンクの手拍子に。 そして、今日初めてのサービスだったようなのだけれど、 アンコール1曲追加で 「 Pure Smaile 」 も。 軽やかなさざめきの大好きな曲。 東儀さんの篳篥もすごくノッテいましたし、 BAOたちも踊ったり跳ねたりしながらすっごく楽しそう ! 会場も振り返ると最後尾まで跳ねていました。 ファイナルかっていうぐらいの盛り上がり。 こういう雰囲気の作りかたって TOGIマジック !!! 終わって帰る人々の顔、顔に、 良かったね~ 楽しくってたまらなかったよ ! って書いてある。 ファンはほとんどコワレチャッテマシタ 。。。 TOGI+BAOに感謝の想いを込めて、中華料理で仕上げました。 TOGI+BAO のCDとDVD 「 春色彩華 」が発売になってます。 全国ツアーの日程はこちらから ぜひ おでかけくださいませ。 TOGI+BAO コーナー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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