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カテゴリ:ブルシット時事・国際関係学
CNN(日本版)より。
アーミッシュの学校で5人を射殺 米ペンシルバニア2006.10.03 Web posted at: 20:02 JST - CNN ペンシルバニア州パラダイス(CNN) ペンシルバニア州ランカスター郡のアーミッシュの学校に2日、銃を持った男(32)が侵入し、少女ばかり3人を縛ったうえで射殺、8人にけがを負わせた。男は直後に自殺した。 アーミッシュは、電気の使用を含む近代的な生活様式を拒み、ペンシルバニア州やオハイオ州などで集団で暮らす、キリスト教の一派(メノナイト派)。 負傷した少女のうち2人は、頭部を撃たれるなどして重体だったが、運ばれた病院でいずれも死亡した。死者は5人になった。州警察は「奇跡が起きない限り死者は増える」ともしている。(以下略) 事件そのものについては、痛ましいというしかない。 ただここではそれ以外の報道での気づきを少し。 アメリカ大学院時代、中西部の田舎に住んでおり、近くに アーミッシュのコミュニティもあるのか、たまに路上 でアーミッシュのバギー(馬車)を見かけることがあった。 またインディアナ州にクリスマス休暇で滞在した際、 ホストファミリーがメノナイト派だったこともあり、 近くにあるアーミッシュのコミュニティも訪れたことがある。 上の記事も含め誤解があるとおもうが(もしくは僕の理解不足か)、 アーミッシュとメノナイト派は基本的に違うし、コミュニティ も異なる。 両派とも元々はアナバプテストと呼ばれるキリスト教の傍流で、 欧州から迫害を逃れてきた集団。だけどメノナイトの方は近代化を ある程度受け入れており、電気は普通に使用するし、TVもあるし、 車も運転する。見た目も普通のアメリカ生活と変わらない。 一方で宗派上、同じ仲間意識なのか、大体メノナイトの近郊に アーミッシュのコミュニティがある。 ただアーミッシュも一般に言われるほど近代化を拒否している わけではない。僕が訪れたアーミッシュの家庭にはランプなど はあったし、キッチンには冷蔵庫もあったので驚いた。しかし より驚くのは、それらの動力が電気ではなくガス式!(笑) ガス灯にガスで稼動する冷蔵庫。 そこの家にTVなどのメディアはなかったが、主人は「TIME」 を定期購読していて、アメリカ国内は勿論、世界情勢に思いの ほか通暁していた。この辺のこだわりというか、信仰との折り 合いのつけ方に感心したものだ。 あくまで自体験によるもので、生活様式は当然コミュニティー によって違いはあると思う。ひょっとするとメノナイト=アーミッシュ のところもあるのかもしれない。ちなみにアーミッシュは写真撮影 は信仰上、禁止されるのだが、この事件に関する写真はよく出回って いる気がする。撮影許可を得たのか、単にマスコミの配慮不足か。 【追記】 このエントリーを書いた後、気になって少し調べてみたが、 アーミッシュとメノナイト派の境界線は微妙のようだ。 両者を詳しく分類すると 保守派アーミッシュ 進歩派アーミッシュ 保守派メノナイト 進歩派メノナイト となるらしい。そして保守派アーミッシュと保守派メノナイトは ほぼ同じ生活様式を営んでいるとか。すると僕のホストファミリー は進歩派メノナイトだったのだろうか。 まあ程度の差が色々あるということだ。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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