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カテゴリ:ブルシット時事・国際関係学
アサヒ・コムより
現代の「切り裂きジャック」? 英で5女性連続殺人事件 2006年12月13日19時23分 英イングランド東部サフォーク州イプスウィッチ周辺で2~12日のわずか10日間に、付近で売春をしていた女性5人が次々と遺体で発見された。19世紀に英国を揺るがした「切り裂きジャック」事件を思い起こさせる事件を、英メディアは大々的に報じている。 遺体で発見されたのは路上で売春をしていた19~29歳の女性計5人。今月2日、川から全裸の女性(24)の遺体が発見されたのを皮切りに、同じ全裸の状態で他の4人の遺体が見つかった。地元警察当局によると、死因は確定していないが、少なくとも2人については性的虐待を受けた跡はないという。 日本の大手メディアがようやく取り上げたか。 数日前ぐらいから、既にこの事件のネタがぽちぽち出ていて、「ああ、現代版・切り裂きジャックだな」と記事タイトルと同じ感想・・・なんかしゃくである。 イプスウィッチ(Ipswich)って、英語の地名にしては珍しい? こっちの新聞では、犠牲者の一人の名がフィンランドっぽいので、「フィンランド出身?」との疑問が。結局、全く関係ないよう。 売春婦がらみの捜査は難しいだろう。イギリスは違法らしいので、逮捕を恐れて売春関係者が捜査に協力しずらい。 また売春婦に海外からの不法入国者も多いので、当局の要請にもなかなか応えない。 犠牲者が増えなければいいが・・・ ★ 事件と直接関係ないが、売春についてある程度、法で制度化、容認ですべきかと思っている。 欧州だとドイツやオランダが実施している。 こういうのは正直、男の立場からして主張しずらいのだけど。 一番の理由は、犯罪対策。↑の連続殺人捜査もそうだが、主眼はマフィアなど組織犯罪の抑制だ。 表に出てこないけど、欧州向けに人身売買がかなり頻繁に行われている。 出身者の多くは旧東欧諸国、旧ソ連諸国。 ウクライナの黒海沿岸にオデッサという港町がある。ガンダムの「オデッサの激戦」舞台となったあのオデッサである。 今、実はここが欧州向け人身売買の中継地点といわれている。ここに主に旧ソ連諸国から人が集まってくる。その多くは甘言、斡旋と騙されてだ。 これ、今後も大きな問題になると予想しとく。 ひとつはルーマニア、ブルガリアの来年のEU加盟により、EUとウクライナが国境を大きく接することになるから。 そして両国の国境警備はあまり信用できない(笑)。技術的にもモラル的にも。今、EU当局がやっきになって改革しているがね。 フィンランドもロシアとの国境が長く、ヘルシンキ=バンター国際空港はEU域外からの便が多く集まる中継地点。 だがさすがというかフィンランドの国境警備や入国審査は厳しく、技術的にも高いときく。たまにストもやるけど(笑)。 ★ 最後にひとつ文句を。 人身売買・売春とかで人権侵害として国際問題として取り上げられるが なぜかなぜか日本の戦中のいわゆる「従軍慰安婦」がケースとされて挙がったりする。 思いっきりポイントがずれとるだろうが。 僕は人身売買を緊急かつ深刻な問題だと認識している。だけど過去のそれより今現実に起こっていることにもっと集中してくれ。 本当に女性や弱者を守るなら暫定的にでも売春を合法化する一方、徹底して違法行為を取り締まる覚悟を持って欲しい。 モラルと政策の整合性については今回は触れない。 ただ 「神父とマフィアは同じ方角を向く」 という表現がある。モラルに厳しい社会は、逆に犯罪組織にとっても大歓迎。闇市場で活躍できるから。アメリカの禁酒法がそうだった。 フィンランドにも過去、似たような禁酒法があって、しかしほどなく破綻している(マフィア犯罪とは別の理由だが・・・各々が勝手に自家製ワインを作り始めたらしい(笑)さすがフィン人)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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