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カテゴリ:ブルシット時事・国際関係学
ナチスの犠牲者数も考慮を=EU持ち票配分でポーランド首相
【ベルリン21日時事】ポーランドのカチンスキ首相は国営ラジオに対し、21日から始まった欧州連合(EU)首脳会議の最重要議題である新基本条約をめぐり、意思決定に際しての持ち票配分に関し、同国の第2次大戦中のナチス・ドイツによる犠牲者数を考慮すべきだとの考えを示した。DPA通信などが報じた。 新条約では人口をより正確に反映する投票方式に改定されるため、同国はドイツなどの発言力が相対的に強まる恐れがあると強硬に反対している。第2次大戦ではナチス・ドイツによって多くのポーランド人が犠牲になっただけに、過去の傷を持ち出してまでEU議長国ドイツをけん制した形だ。 いや、久しぶりに聞いたEU首脳の痛い発言(笑)。でも案外、ポーランド人の心情を表しているのかなも思いました。独ポ関係は、日韓のそれと似ているかもしれません。ドイツのことはやたら詳しいのに嫌いだったりします。そしてこの「おいおい・・・」な主張、某国の元首そのものです。 で、この発言をドイツのメルケル首相は華麗にスルーしました。むしろ今回はデンマークとかが、「お前、それは言いすぎ!」と諌めたぐらい。ドイツは現在、EU議長国という立場もあるし、発言内容自体があまりにアレなので、無視しやすかったんでしょう。注目したいのは、「外野、第3者に自国の立場を擁護させる」という手法をドイツは多国間交渉の場とか歴史論争の場でしばし使うんですね。ここに外交のヒントがあるかと思います。 歴史問題でいうと日本と中韓の間で依然くすぶっていて、最近は北米大陸まで飛び火してます。このブログでは論争の作法として、当事者はさりげなくスルーする、しかし第3者に援護射撃してもらう(そうした関係は普段から養っておくこと)のを前々から提案してきました。まあ、もとの主張が痛ければ、それにマジレスってのもあまり意味ないですからね。外野にツッコミを入れてもらったほうが案外スムーズにことが運ぶというものです。 ただ個人的にはマジレス、好きなんです(笑)。日本だと日常でマジレスできないことが多い気もします。逆説的ですが、普段からマジレスして(そして叩かれて)ないと、政治のような発言の機微を必要とする場面で、うっかり一線を踏み越えてしまうのではないでしょうか。僕はまだ若いし(?)、政治家でもないので、努めてマジレス、妄言を吐きたいと思ってます。もちろん特定個人の誹謗中傷はなしで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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