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カテゴリ:ブルシット時事・国際関係学
ロシア語を少し独学していることもあり、ロシアや旧ソ連圏(CISなど)に興味があります。最近気になる「国」として、アブハジア共和国に注目しています。8月のグルジアとロシアとの武力衝突で、南オセチアとともに独立、ロシア政府(となぜかニカラグア)から承認を得ました。
主戦場と化した南オセチアと比較して、大した流血もなく(?)、どさくさまぎれに首尾よく独立を果たしたアブハジア。今回の関係勢力のなかで一番「漁夫の利」を得たのはここでしょう。ロシア、グルジア、南オセチアなどは皆、軍事、外交的な「すねに傷」を負ったわけです。アブハジアは黒海に面しており、ソ連時代、首都スフミは近郊のソチと並んでリゾート地でした。地の利を生かした運営よっては経済的な自立も果たせると思われます。人口は16-18万(一方の南オセチアは7万)。 他方、南オセチアなど内陸地はどうしても経済的に後進になりがちです(スイスなど例外もあるし、個人的偏見ですが)。今回は軍事行動による甚大な被害にも遭っており、復興には大きな経済負担がかかるでしょう。南オセチア政府は、隣のロシア連邦内北オセチア共和国との統一を望んでいるともいわれています。じゃあ何のための独立運動だったのか。カフカスのこの地域はとにかく民族間の憎悪、怨嗟にあふれています。オセチアの近くにはチェチェン、そして最近治安が問題視されているイングーシ共和国。当然、グルジアからも敵視されており、まだまだ予断が許せない。またオセット人の歴史から見て、将来、「宗主国」ロシアに対し反発、独立宣言するかもしれません・苦笑。 全く同時期に独立した2ヶ国ですが、今後明暗が大きく分かれるでしょう。ところでアブハジアという未承認国に日本国民として訪問することは出来ないのでしょうか。グルジア経由で行けるのかな。いつか訪れたい場所です。 PS.アブハジアの景観@Youtube(まあ綺麗な部分のみ、プロパガンダです・笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.21 20:23:36
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