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子どもの頃から大好きだった童話があります。
新美南吉さんの『手ぶくろを買いに』 何年か前に偕成社から出てた絵本が余りにも可愛いかったので買いましたが、絵本ってホントに高いんですよね~~ 冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。 暗い夜道を親子の狐は手袋を買いに町に向かうのですが、 途中で、母狐は昔、人間に追いまくられてひどい目にあったことを思い出し、足がすくんでしまいます。 子狐を一人で町に行かせることにした母狐は、 子狐の片方の手を握り、人間の手に変え、 「いいかい坊や、町へ行ったらね、たくさん人間の家があるからね、 まず表に円いシャッポの看板のかかっている家を探すんだよ。 それが見つかったらね、トントンと戸を叩いて、今晩はって言うんだよ。 そうするとね、中から人間が、すこうし戸をあけるからね、その戸の隙間から、こっちの手、ほらこの人間の手をさし入れてね、この手にちょうどいい手袋頂戴っていうんだよ、わかったね、決して、こっちのお手々を出しちゃ駄目よ」 何度もそう言い含めました。 でも、子狐は、間違った方の手を差し出してしまうのです…… 有名な童話だからご存知の人も多いと思いますが、 私はこのよちよち歩きの無邪気な子狐が可愛くってしかたないんです。 この童話の話を何年か前に友達のえびす子に話しました。 彼女はこの物語を全然知らなかったみたい。 大好きな童話なので、熱くあらすじを話っている私に、 「えぇぇ~~~っ!? 片方だけ人間の手の狐!?!? それって、ホラーちゃうん!?」 何でやねんっ!何でそんな感想やねんっ!!メルヘンやんっ!!! メルヘンを語ろうとする私と、 余りにも現実的なえびす子。 「こっわ~~~~い!!絶対コワイやん、そんなの…。間違いなく怪談やわ~」 二度とえびす子にメルヘンを語ることは避けようと固く心に誓いました。 皆さんの感想はどうですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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