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ももも。のおスイス暮らし

サクラ咲く。

(2005.4.6の日記)


      サクラ咲く。






      スイスでも桜がちらほら咲き始めました。


      何の種類なんだろう、ソメイヨシノとは明らかに違って、桃色が強い感じ。
      私にとって初めての春だった去年、あースイスにも桜があるんだーと
      とてもうれしい気持ちになったのを覚えている。

      でも、やっぱり日本の桜の咲き方がとても好き。趣があって。
      一気に咲き、木全体がピンクになり、そして散っていく。
      限られた時間の中での、あの美しさ。なんとも言えない。
      そして、散りゆく様もまた美しく、せつない。

      ニュージーランドでもソメイヨシノがあったけど、
      ちんたらちんたら咲いて、葉っぱが出てきても、ちんたら咲き続け、
      そんな感じで3ヶ月は花があった状態だったような気がする。

      一斉に咲く、というのは日本の気候だからこそ、なのかもしれない。
      それゆえ、日本人にとって、桜は特別なものなのだろう。




      中学の国語の教科書に、桜について、とても印象に残る話があった。

      「桜はあの1週間だけピンクなのではない。
      桜はあの1週間のために、何ヶ月も前から、冬の間から、幹の中で準備をしている。」


      こんなニュアンスだった。


      著者は染物をする人だったと思うのだが、桜の染物をするのに、花からではなく、
      花の準備をしている幹の液を使うという話だった。
      その頃の幹を切ると、ピンクの液が出るからだそうだ。
      そして、その液は花びらのピンクより、鮮明だそうだ。



      この話を読みながら、何度も何度も桜の木の中で起きていることを想像した。
      そうすると、なぜか自分までもエネルギーに満ち溢れる気がした。


      私は未だに桜の季節になると、この話を思い出す。
      そして、その桜と自分を照らし合わすのだ。
      自分もいつの日か美しい花をつけるために、地道に努力をしようと。




      ちょっとうれしいことがあった。

      今、私はドイツ語の試験対策コース(ZD)に週2回通っているのだが、試験が間近だ。
      先日、模擬試験をやった。

      クリスマス前にも模擬試験をやったのだが、私のリスニングは散々たるものだった。
      他のクラスメイトは多くても3つ位しか間違っていないのに、私は半分近く間違っていた。
      その結果に、先生も悲しそうな顔をした。


      英語でもそうだけど、私が一番最初に理解をするのは文法、次に読めるようになって、
      書けるようになって、そしてしゃべれるようになって、聴く能力は一番後に来る。

      文法はガリ勉すればいいけど、聴力がいきなりよくなるとは思えず、試験が心配になった。
      私の弱点をわかった先生は、初心者向けのCDを貸してくれた。
      とにかく、急にはよくならないけど、聞く努力はしなくてはいけない。



      そして先日の模擬試験、リスニングに間違いがひとつあっただけだった。
      テープの言っていることが100%分かったわけではないが、おおかまなことはわかった。

      もしかして、前回の問題よりかなり簡単だったのかもしれないけど、
      それでも前回の結果とはかなり違う。うれしかった。






      桜の幹の話と自分のドイツ語のことを重ね合わせてみた。

      もしかして、今私の体の中ではドイツ語の元が
      徐々に徐々にできあがっているのかもしれない。


      桜のように咲く日はまだ先だけれど、その日に向けて。





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