＊モナミ＊ SMAP･映画･本

『ノートルダムの鐘』


15世紀末のパリ。
その醜い容貌ゆえに、ノートルダム大聖堂の鐘楼でひっそりと暮らすカジモド。

高い塔の上から眺める町に憧れ、とうとう祭りの日に、生まれて初めて外へ飛び出して行くのだが、
人とはあまりに違うその姿ゆえ、見世物となってしまう。

それを助けてくれた情熱的で美しいジプシーの娘、エスメラルダに惹かれていくカジモド。
エスメラルダも、カジモドの醜い容姿に隠された、美しい心に気づいていたのだった。

しかし、彼女に横恋慕するカジモドの養い父である最高裁判事フロローの策略により、
エスメラルダもカジモドも、追い詰められていく。


オープニングから鳥肌立ちます。
って、『ライオン・キング』でもそんなこと言ってたような…（笑）。
やっぱり映画はツカミが大事だよね～（謎）。


今までのディズニー映画とはちょっと毛色の違う、大人の恋物語、と言ったところでしょうか。
エスメラルダは、王子様のお迎えを待ってる、しとやかなプリンセスでもないし、
プリンス・チャーミングも現れない（フィーバスは一応ヒーロー的役だけど、ちょっと違うし）。

なにより最後、カジモドとエスメラルダは、結ばれないしね。
愛する人のことを想って、自分は身を引く、なんて、究極の愛の姿。
これは、お子様には分からないでしょう。
私にも分からないけど（爆）。

そして表向きはジプシーを迫害してるくせに、美しいエスメラルダに惹かれるフロローの、
炎と化した心を歌い上げる妖しいシーン、これ、子供見たら夢見るよ？（笑）


カジモドがみんなに笑いものにされる場面も、悲しくて見れられないくらいだった。
人ってほんと、残酷だなぁ、って。。。
「汚いものには蓋をしろ」じゃないけど、ちょっと自分達とは違うものをそしり、
自分より弱いものを、いとも簡単に傷つける。
傷つけられた方の立場になんて、これっぽっちも顧みずに。


そして、ノートルダム大聖堂の中、薔薇窓から降り注ぐ光の中で、
「私はもう何もいらないから、この世の弱い人々をお救いください」と、
魂の底から歌い上げるエスメラルダに、号泣しました。

人のために祈れる強さ。


と、大人なディズニーを強調してみたけれど、カジモドの唯一の友達である3人の石像との絡みとか、
大聖堂の屋根からの迫力ある脱出シーンなんかは、お子様でも十分楽しめると思います。


「人のために、誰かのために…」
弱い立場にある人ほど、それはできるのかもしれないなぁ、と思った映画でした。


【参考】
　goo映画　ノートルダムの鐘
　ノートルダム大聖堂


♪本日のBGM

My first Disney

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