カテゴリ:本
やっと読みました。
図書館では予約待ちが何人もいたので、買って。 そのおかげで(違)、「世界の中心」300万部突破だそうです。 泣きました、それなりに。 本の帯に書いてあるように、「泣きながら読みました」とまではいかなかったけど。 全く何の先入観なく読んだんだけど、男子高校生が彼女を病気で亡くすお話なのね、かいつまんで言えば。 もっと大人の話かと思ってたので、読み始めにちょっと違和感。 で、女の子の言葉遣いが、いまどきありえないというか。 「ええ、そうよ」とか「そんなこと言うもんじゃないわ」とか、使ったこともないし聞いたこともない。 そこがなんだか吹き替え映画のような、現実的じゃない感じがして、 あまり感情移入できなかった原因のひとつかも。 それでも、彼女が入院してしまう118ページあたりからは、鼻グズグズでした。 ニット帽を被って、細い腕に何本も点滴をさして、青白い顔でいつもつらそうに横になってた、 隣のベッドの女の子を思い出して。 その子は元気になったし、愛する人を愛してる途中で亡くす経験なんてないから、 想像でしか、登場人物の気持ちを推し量れなかった。 好きだった気持ちを断ち切られた経験は何度もあるけど、それと愛してる人を亡くすっていうのとは、違うだろうから。 愛する人を亡くす気持ちがどんなものなのか、分からない。 そこもまた、思いっきり泣けなかった理由のひとつかも。 映画でも本でも歌でも、なんでもそうだろうけど、少しでも自分の経験と重なるところがないと、 感動することってなかなかできないものなのかもね。 「いい話だなぁ」「かわいそう」くらいの涙は流せるけど、それは感動というより同情かもしれない。 感情を移入して、登場人物と同じくらい胸を痛めて泣くのって、難しい。。。 ということは、やっぱり何事も経験なのかなぁ。 感動するにも経験が必要か。 思いっきり泣きたいな、と思って読んだのだけど、そこまで強く感じるものはなかったです、私は。 今の私の気持ちとは、あまりシンクロしない内容だったかな。 映画は…多分見ないな(笑)。 TV放映されたら、見るかもしれないけど。 There's nothing you can know that isn't known; nothing you can see that isn't shown; nowhere you can be that isn't where you're meant to be. ―John Lennon 知られていないことを知ることはできない。 見せられないものを見ることはできない。 いることになっていない場所にいることはできない。―ジョン・レノン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.02 10:03:09
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