『サイコ』　リメイク版

2005.06.10

カテゴリ：映画

『サイコ』

オリジナル、ヒッチコックの PSYCHO（サイコ）『サイコ』は見たことないのに、
あのシャワーシーンだけ、なぜか鮮明に記憶にある。

だからなんだか、ホテルとかでシャワー浴びるのって、
怖いんだよな。。。

ほんの出来心から顧客の金4万ドルを横領して、
逃亡するマリオン（アン・ヘッシュ）。

街を出る際、社長に目撃されたり警察に怪しまれたりするが、
何とかくぐり抜けることに成功し、一軒のさびれたモーテルへ。

経営者の青年ノーマン（ヴィンス・ヴォーン）と語り合うことで、
もう一度街へ戻り、やり直すことを決心するが、
本当の恐怖はそこから始まる。

出来心って、怖いねぇ（笑）。

そして、普通にしてたらなんでもないことでも、
悪いことすると、みんなが自分を疑ってるように見えちゃうんだろうな。

確かに嘘ついてる時って、上手に嘘つけなくなっちゃうよね。
びくびくしちゃって、普通に言えばなんてことないことも、
なんか嘘っぽくなっちゃったり。

大金を盗んだマリオンだけでなく、ノーマンも、
普通にしてたらバレなかったかもしれないけれど、
下手に誤魔化そうとしたから、探偵に勘付かれちゃったし。

完全リメイク版だからか、今の映画にしてはちょっと古臭い感というか、
現代じゃぁこりゃムリだろ、すぐバレるだろ、ってのや、
犯人像や背景がありがちだったりするけど、
この時代にこういうテーマ（幼少期のトラウマ、母親との同化、多重人格）
での映画って、やっぱり斬新だったろうなぁ。

バーン！とモロに見せる恐怖ではなく、
じわじわと背後から何かが迫ってくるような恐怖。

あのキーキーした耳障りな音が、
しばらく耳から離れそうにない映画でした。