   
『里見八犬伝』 著：滝沢馬琴／しかたしん
お正月にあったドラマ、『里見八犬伝』を見て、
こりゃ面白れぇ、原作読みたい！
と、図書館で探してみたところ。
お子様向けの八犬伝しかなかったけれど、
足利ナントカとか言われても、
それが何時代の人なのかすら分からないほど、
日本史にはとんと疎く、南総なんて言われても、
それが一体どこなのか、全く見当もつかないほど、
地理には全くお手上げの私には、ちょうどよかったです。
読みにくい漢字にはフリガナがふってあったりして、
読みやすかったし。
だって、「軍木五倍二」が「ぬるでごばいじ」なんて、
読める？
人の名前らしいですけど。
原作を子供向けに読みやすく書いた、というよりも、
滝沢馬琴の原作を踏まえて、この作者が、
独自のストーリーを膨らませ書いたもので、
原作とは、ほとんど違うらしい。
そういう風に、イマジネーションを刺激されるのも、
多くの人に読まれ、楽しまれている、
歴史ある作品ならでは、というのか。
八犬伝については、ドラマで見ただけの知識しかないけれど、
それがよかったのか、これはこれで面白かったです。
ドラマでは、知に長けた美少年だったタッキー信乃が、
マイペース屋（というか鈍い？）で、バカ正直というか、
一直線バカに描かれていたり。
村雨丸を足利公に届けに行くのも、
ただそのことだけしか考えてなくて、周りのことなんか、
何も見えてない、という人間だったり。
そんな彼も、仲間たちと、数々の困難を乗り越えていくうちに、
八犬士としての貫禄が備わってきて。
一丁前に、戦いの指揮を執ったりなんかしちゃって、
「あの信乃ちゃんが、こんなに立派になっちゃって」なんて、
親戚のおばちゃんかよ的な感慨に、ふけっちゃったり。
物語の面白さもさることながら、少年たちが、
わやわやしてるところが、たまらなくいい！
みんなそれぞれ個性的だし、しかも、
それぞれタイプの違う美少年を、
好き勝手に想像したりして（笑）。
それは、ドラマの影響が、多大にあると思うけれど。
次は、もうちょっとレベルアップして、
原作に忠実な八犬伝を読んでみたい、と思った、
作品でした。
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【参考】
南総里見八犬伝-Wikipedia
◆その他、『里見八犬伝』の本は→ 
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