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*モナミ* SMAP・映画・本

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2007.05.05
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カテゴリ:映画


『誰も知らない』


母子家庭の4人の子供たち。
それぞれ別々の父親を持つ子供たちは、
学校に通ったこともなかったが、
それなりに、幸せな毎日を過ごしていた。

しかしある朝、20万円の現金を残して、
母が失踪する。

この日から、誰にも知られることのない、
4人の子供たちだけの生活が始まる。



柳楽優弥が史上最年少の14歳で、
2004年度カンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いた、
その演技もさることながら。

他の子供たちの表情も、とても自然で、
映画のためにカメラの前で演技をしているのではなく、
彼らのいつもの生活をカメラで勝手に撮ってる、
ドキュメンタリー映像、といった感じ。

そんな中での、マニキュアとかアポロチョコとか、
そういった小道具がまた、台詞以上に物語っていて、
たまらない。


大人の都合に振り回される、子供たち。
親の言うことは絶対だと信じ、それを守ろうとする、
無力でけなげな子供たち。

どうして、自分の子を、置き去りにすることが、
できるのだろう。

自分の都合だけで、我が子を捨てることが、
できるのだろう。


子供を持ったことのない私が何を言っても、
子を持つ親の気持ちは分からないけれど、でも、
親にだって、子に縛られず自由に生きる権利がある、
といったって、我が子をこの世に送り出したのは、
自分の意思なのだから。

我関せず、この世に現れ出たわけではないのだから。
何があっても、子供たちのせいではないのだから。

我が子の、最低限の生活と人権を守る義務が、
親にはあると思う。

それができないのなら…どうすればいいのだろう?
「産まなければいい」なんてのは、後付論であって。

誰かに預けることも相談することもできない親は、
どうすればいいのだろう…。

子供を守らなければならないのは、親だけではないのに。

周りの大人たちは、誰も気づかない。
何かおかしいと思っても、誰も何もしようとしない。

立ち入るのが、嫌なのだろうか。
面倒に巻き込まれるのが、嫌なのだろうか。

私だったら…。
私も、気づいても何もしないかもしれない。
何をしたらいいのか、分からないかもしれない。

「誰も知らない」んじゃなくて、
「誰も知りたがらなかった」のかもしれない。


唯一、警察とか相談所に言った方がいいのでは?
というコンビニ店員に、
みんながばらばらになってしまうからそれはイヤだ、
という長男の言葉が、切なかった。

母親に捨てられたと悟り、どんなに酷い生活をしていても、
兄妹4人で暮らせることだけが、幸せであった子供たち。
4人で、母親が帰ってくることを待ち続けた子供たち。


実際に起きた事件を基にした映画だけれども、
彼らの他に、こんな子供たちがいないことを、
子供の日に切に願う、そんな映画でした。



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【参考】
 巣鴨子供置き去り事件


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最終更新日  2007.05.05 18:58:49


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