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*モナミ* SMAP・映画・本

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2008.08.21
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『逃亡作法』 著:東山彰良


舞台は、ほんの少しだけ未来の日本。
死刑制度が廃止され、「キャンプ」と呼ばれるようになった刑務所では、
囚人たちの自由が大幅に拡大された(もちろん外に出るのは別だが)
素晴らしい社会。

だが、犯罪の犠牲者の遺族には怒りの収まらない者もいる。
彼らは復讐を誓ってチームを結成し、ターゲットが収監されている、
キャンプの襲撃をたくらむ。



死刑制度が廃止された日本では、犯罪人たちは、
「アイポッパー」というマイクロチップが埋め込まれ、
収監されているキャンプから離れると自動的に目玉が飛び出す。

それにより、逃亡した犯罪者が再犯を起こす可能性は激減し、
刑務所の形態も依然とは大きく変わり、加害者の人権は、
大幅に保護されることに。

しかし被害者の家族たちは、当然それに納得できるはずもなく。
刑が被害者の命を絶つことができないのならば我が手でと、
幼い娘たちを強 姦死させた凶悪犯に復讐すべく、
怒れる父親たちは、キャンプへの侵入を図る。


収監されているヤツらが、どいつもこいつも個性の強いのばかりで。
15人の少女を殺めた強 姦魔でさえ、いきなりオカマを掘られ。

妙に義理堅かったり、自分なりのルールにこだわっていたり、
やたら哲学をぶっていたり、やたら関係性を強調したり。
図書館に通い、ポケットジョークで笑い合いながらも、
時々見せる凶暴性。
仲間は信じるが、それも紙一重という凶悪犯たち。


そんなヤツらの中に飛び込んできた、被害者の父親たち。
自爆テロも辞さないという彼らの怒りと悲しみ。
しかしそれが、犯人への恨みを晴らしたいためなのか、
犯人を殺したいだけなのか、次第に分からなくなってくる。

日常を犠牲にして犯罪者を追いかけている者たちが、
誰かの日常を壊していることもあると、主人公の犯罪者に諭される。


その主人公ツバメが、父親たちとの交換条件で脱獄し向かったのは、
博多の町。
身近な町が、どこかの犯罪都市のように汚く危険で退廃的で、
そして魅力的に見える不思議。


この著者はQ大の非常勤講師をしているそうだけれど、
何を教えているのだろう?
語学関係?と思うほど、言葉の使い方というか、
登場人物に語らせる台詞がシャレている。

ただ、それが意図したものなのかどうか分からないけれど、
台詞や行動の主体が誰なのかが分かり難くかったのが、
難点といえば難点か。

これ誰の台詞なの?と思うたびにストーリーのテンポが乱され、
イライラすること多々。
スピード感溢れる展開だっただけにその辺りが残念だった、
一冊でした。



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【参考】
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最終更新日  2008.08.21 19:15:30


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