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2008.12.27
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カテゴリ:映画


『カラー・パープル』


1909年。
アメリカ南部ジョージアの小さな町で、少女のセリーが出産する。
が、その子供たちの父親でもあり、セリーの父親でもある男に、
すぐに取り上げられ、売られてしまう。

その後、ミスター(ダニー・グローヴァー)と呼ばれる横暴な男に、
無理矢理嫁がされたセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)には、
召使い並みの扱いを受ける辛い日々が待っていた。

心の支えだった妹のネッティも消息を断ち、
セリーの苦悩と苦労は深まるばかり。

そんなある日、ブルース歌手のジャグ(マーガレット・エイヴリー)が、
ミスターの家を訪れ、セリーが彼女を世話することに。

ジャグを通じて人の愛に初めて触れたセリーは、
ようやく明るい未来を予感する。



黒人女は家畜のように、いや、家畜以下に扱われていた時代。
父親や夫は、娘や妻を、力で従わせ。

父親が、母親や娘をそう扱ってきたのを見てきた子供たちは、
男の子は間違いなく父親のように暴力を振るうようになるし、
女の子は夫に殴られても、それに疑問を抱くこともない子になる。

暴力の連鎖は止まらない。

現にセリーも、嫁が生意気だとぼやく義息子に「殴ればいい」と、
まるでそれが当然のことであるかのように言う。


あんなに酷い扱いを受けて、逃げ出せばいいのに、と思うけれども、
逃げられっこない、もし逃げられたとしても、どこへ行っても同じだと、
諦めきっているセリー。

親からも愛されず、夫も愛情のかけらすらなく、
たった一人の妹からも引き裂かれたセリーに、
一体何の希望を持って生きろと言えるのか。


同じ黒人だけれども、シンガーとして輝いているジャグにも、
セリーと同じような過去があったのかもしれない。
そこから必死で逃げ出してきたのかもしれない。

だからこそ、虐げられ続けて笑顔さえ忘れてしまったセリーを、
助け出したいと思ったのかもしれない。


多分、白人に虐げられ続けてきたその鬱憤を、自分より弱い者に、
暴力を振るうことによってしか晴らせない男たちの弱さ。

希望を持つことなんてとっくに諦めた、
いや「希望」なんてものは知らなかったかもしれないセリーたち女の、
暴力から離れ、自分で生きていこうとするその再生力というか、
人間の立ち上がる強さをもまざまざと見せ付けられた、映画でした。

『カラー・パープル』 著:アリス・ウォーカー



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最終更新日  2008.12.27 19:58:57


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