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*モナミ* SMAP・映画・本

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2009.10.06
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テーマ:お勧めの本(7219)
カテゴリ:


 『楽園』 著:宮部みゆき


「模倣犯」事件から9年が経った。
事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター、
前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。

それは、12歳で死んだ息子に関する不思議な依頼だった。
少年は、16年前に親に殺され庭に埋められた少女、
土井崎茜の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという。

土井崎夫妻が茜を殺した理由を調べていた滋子は、
夫妻が娘を殺害後、何者かによって脅迫されていたのでは?
と推理する。

さらには、茜と当時付き合っていた男の存在が浮かび上がる。

9年前の事件の記憶がたびたび蘇る中、新たな拉致事件も勃発し、
様々な事実がやがて一つの大きな奔流となって、
物語は驚愕の結末を迎える。



やっぱり宮部みゆきは面白い。
あれ?
これ、前に何かの本を読んだ時も書いたような(笑)。
とにかく、やっぱり面白い。
一気に読んでしまう。


あの事件から9年。
事件の犯人を暴くきっかけとなったフリーライターの前畑滋子は、
いまだにあの悪夢に囚われていた。

あれ以来書くことも止め、小さな出版事務所で働く滋子の前に、
交通事故で幼い息子を亡くした婦人が現れる。

少年が持っていたかもしれないスーパーナチュラルな能力に、
戸惑いながらも「何か」を感じ、惹かれていく滋子。

そして衝撃的な絵を目にし、滋子は動揺する。
しかし、あの事件を精算すべく向き合わなければならないと、
無意識ながらもかき立てられる滋子。

たびたびフラッシュバックに襲われながらも、事件のつながりと、
そして親が娘を殺してしまった真意を見出そうと奔走する。


いくつもの伏流が絡み合って絡み合って、最後にすとんと、
はまるところにはまる快感。

これだけ広がった話を、どう落とし前をつけるつもりか?
というワクワクも含まれ、ページをめくる手が止まらない。


そしてまた、人物の心情の描き方がうますぎるというか。
視線の動きや目の色、表情、ちょっとした動作の中に、
よくもこれだけの感情を読み取れるものだと。

それだけ人物観察をしている、ということか。
宮部みゆきと話さなければならない人は、
うかうか視線をさまよわすこともできなそう(笑)。


久しぶりに宮部ワールドを堪能できた長編小説でした。



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【参考】
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最終更新日  2009.10.20 11:08:39


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