*モナミ* SMAP・映画・本
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『プロヴァンスの贈りもの』 「勝つことがすべてではない。唯一だ!」をモットーに、 ロンドンの金融界で大成功を収めている凄腕トレーダーの、 マックス(ラッセル・クロウ)。 彼のもとにプロヴァンスで暮らしていた叔父の死の知らせが届く。 ブドウ園とワイナリーの相続のために30年ぶりに、 プロヴァンスの土を踏むマックス。 ブドウ園とワイナリー売却のために彼の地を訪れたマックスだが、 地下貯蔵庫で見つけた最高品質のワインや、叔父の娘と名乗る、 アメリカ娘の出現、そして地元の女性(マリオン・コティヤール) との出会いなど、思いがけない出来事を通してマックスは、 本当の豊かさに気づき、生きる喜びを取り戻してゆく。 いいねぇプロヴァンス! ピーター・メイルのプロヴァンス物語は、ブームになった頃、 何冊も読んだけど、「スローライフ」そのものの生活に、 「真の豊かさ」を見出した著者が羨ましかった。 この作品も、彼の著書『プロヴァンスの贈りもの』を映画化したもの。 大都市ロンドンで、生き馬の目を抜くような生活をしていた、 敏腕トレーダーのマックス。 姑息な手を使い、並み居るライバルを蹴落とし、 「人間的な生活」からはほど遠い殺伐とした生活だけれど、 その人生に疑問を持つこともなく、満足している。 そんな時、プロヴァンスに移住していたおじさんの、死の知らせが。 もう何十年も会ってなかったけれど、子供の頃、おじさんと、 おじさんのシャトーで暮らした思い出がよみがえる。 しかし今の自分には、ロンドンの生活が全て。 自分に遺されたブドウ畑とシャトーをさっさと売りさばいて、 その利益だけを持ち帰る予定でプロヴァンスを訪れる。 息つく暇もないビジネスマン生活を送ってきたマックスにとって、 そこは、すべてがのんびりとした田舎町。 あらゆることが思い通りに進まないことに、イライラしながらも、 次第にそのペースに飲み込まれていく。 焦ったって仕方がない。 美味しい食事とワインを愉しむしかない。 そして、おじさんのシャトーで蘇る、幼い日々の思い出。 あの頃はこんな田舎町での生活が、楽しくて仕方なかった。 目にするもの全てが、眩しくて仕方なかった。 そして、おじさんを愛していた。 プロヴァンスの風に吹かれ、次第にそのことを思い出すマックス。 おじさんのことを愛していた魅力的な人々に囲まれ、 自分も愛されていたと気づくけれど、それでもやはり、 自分の生活はロンドンにあると、思い切れない。 週末だけの別荘にしようか。 でもロンドンからここは、週末を過ごすには遠い。 やはり売るしかない。 とそこに、思いも寄らない出会いが。 手に入れがたき幻のワインと、手に入れがたき美しい人。 「このワインはかなりの収入をもたらすかもしれない」 と、そこでチラっと思ったかもしれない。 抜け目ないマックスが、そこに思い至らないハズはない。 だけどもきっとそれ以上に、プロヴァンスの全てに、 心惹かれたに違いない。 確かにそれが決定打になったかもしれないけれど、 プロヴァンスの光と風と匂いとリズムと人々に、 マックスの頑なな心と人生が、ほぐされたに違いない。 30年ぐらい長生きしそうな、そんなプロヴァンスに、 私も誰か遺産を残しててくれないかしら…と思った(笑)、 映画でした。
『パッセンジャー』 Passengers 2017.04.01
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