『ソーシャル・ネットワーク』　The Social Network

2011.02.11

カテゴリ：映画

2003年、ハーバード大学生の19歳のマーク（ジェシー・アイゼンバーグ）は、
親友のエドゥアルド（アンドリュー・ガーフィールド）とともに、
ハーバードの学生だけが使えるコミュニケーションサイト、
“ザ・フェイスブック”を作る。

ザ・フェイスブックは、瞬く間に多くの会員を獲得し、
ハーバード大生以外にも、人気を広げていた。

しかしマークはウィンクルボス兄弟（アーミー・ハマー）に、
「アイデアを盗用された」と訴えられる。

しかし「ナップスター」創設者のショーン・パーカー
（ジャスティン・ティンバーレイク）との出会いを経て、
社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと、急成長を遂げる。

若者の勢いって、すごい。
そして、若さゆえの勢いって、怖い。

女の子にフラれた腹いせに、サイトを作っちゃうなんて、
下手に頭がいいばかりに。

頭がよすぎるゆえに、あなたがモテないのはオタクだからじゃなくて、
KY（とは言ってないけど）だからよ、とその女の子が言ってように、
ちょっとズレてるというか、世間を斜めに見てるというか、
周りをバカにしているというか、オレの方がデキる、と思ってる、というか、
オレのよさはお前たちには分かりっこない、とふてくされてる、というか。

まぁその年頃では、ありがちなんだけど。
馬鹿と天才は紙一重、というけれど、まさにそういう感じ。
のめりこんじゃう、と言えばまだ聞こえがいいけれど、周りが見えてない、
見ようとしない、というか。

フェイスブックだって元々はウィンクルボス兄弟のアイディアだったのに、
それをパクって平気な顔をしてちゃうとことか、「パクった」という意識は、
なかったのかもしれない。

ここまで作れたのは自分の優れたひらめきと技術のお陰だし、
悔しかったら自分で作れば？なんて思っているのかも。

そこまであからさまに傲慢ではなく、単なるコンプレックスからの、
思いなんだろうけれど。
オレはボートは漕げないけど、PCでスゴいの作ってやる！ってね。

そして、悪い大人（ショーン）につけ入れられたね、と思うとともに、
でもショーンがいなければ、ここまで巨大には成長できなかったろうし、
という矛盾する思いが、なきにしもあらず。

ショーンにばかり傾倒していくことが、エドゥアルドには面白くない、
そういう流れにも捉えられるけど、でも初期費用を投資してくれた親友を、
あそこまでムゲにできるのは、KYだからか、それとも計算高さゆえか。
それとも、コトの大きさが実は分かってないからか。

もちろん、企業が大きくなっていく上では情に流されてはいけないけれど、
それを若干二十歳くらいの若者がやってのけている、ということが、
そら恐ろしい。

いや、ただ好きなことを好きなようにやってるだけの、
子供だったのかもしれない。
ハーバードのファイナル・クラブに自分は入れなかったという、
子供っぽいやっかみや嫉妬からかもしれない。

どこまでが実話でどこまでが虚像なのか分からないけれど、
若さゆえ、天才ゆえの隙というか孤独というか苦悩や嫉妬がまざまざと。

まぁそれで今こんだけの億万長者になったんだから、
結果オーライだろうけど（爆）。

台詞は早いし字幕も早いしストーリーのテンポも速くて疲れるわー、
頭がいい、ということを表現するために早口なのかしらと思ったら、
この映画、普通の映画の台本の2倍もあるそう。

それを、2時間の尺に収めるために、台詞を早くしたんだって。
俳優たちが早く自然に言えるまで、何十テイクも撮ったらしい。
見る方も大変だったけど、演じる方はもっと大変だったのね。

あの双子がカッコいい、なんていう兄弟だろう、と思ったら1人2役だって。
残念、本当に双子だったらよかったのにー。

フェイスブックのアカウントは一昨年イギリスに行った時に作ったけど、
ログインIDとパス、忘れちゃって放置（爆）。
mixiも放置だしな。
このブログとtwitterだけで、いっぱいいっぱいです（笑）。