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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2010.11.14
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こちらのNHK放送でも連日のようにG20やAPECに加えて、日米、日ロ、日中の首脳会談が報道されています。

このブログで日本の政治のことを書くことはほとんどありませんが、ここ1-2週間は関心を持って見ています。

それは来週モンゴル大統領が訪日し、それに合わせてテレビ局社長のUさんも訪日するからです。

以前、申し上げた通り、Uさんは日本大使館、外務省経由で菅首相にインタビューを申し込んでいます。が、実現できるかどうかは現時点ではわかっていません。

当初、インタビューの目的と質問事項を外務省に送りました。こういうお役所経由でのインタビュー申し込みはなかなか難しいです。

私はコンサルティング・ワークはもちろん、講演会や雑誌の対談などでも何度か経験ありますが、本当に的を得た質問は、直接会って話の流れの中から引き出してくる場合が多いです。


もちろん、事前にそういう流れも含めて考えていますが、そういう「良い質問」は、前もって紙に書いて聞くようなものではありません。

対話の中でその話題が深まってきた中で出すべきものだからです。

聞く人「日本はAについてどうお考えですか?」
答える人「はい、是非Bで行きたいと思います」
聞「ですが、BをやるにはCという困難がありますが」
答「はい、ですので、従来よりDという施策に力を注いできました」
聞「ですが、Dでは全く効果はなく、Eという課題が克服できません」
答「はい、Eについても2年前のF合意に基づき、関係者が努力しています」
聞「そのFは、現実的にほとんど機能していないのです。時間が限られている中でGを考える時期ではないでしょうか?」

と続くのです。

ですから、本当に聞きたいのは、「Fじゃあダメだからどうするのか?GでもHでも考えないと、日本は負けますよ」なんですが、なかなか役人向け文章にはそんなことは書けません。

なぜなら、役人的建前としては「DやFをやっている」という認識があり、それを「有効でない」という前提での質問は書けないからです。

ですので、私はまずは役人も含めて「菅さんや外務省に関心を持ってもらえるインタビュー理由」を考えました。

そして、実際にインタビューが実現したら、そこでアドリブでも良いから、本音を引き出そうという作戦でした。


企業トップとのインタビューの際ももちろん「主な質問項目」なるものを出すことはありますが、流れを作れれば、十分に良い質問に辿りつくことができるので、この方法しかないと思いました。

ですが、外務省からの返事は意外なものでした。

「質問事項はこの3つだけですか?だったら、この3つだけで、それ以外の質問は受け付けませんがいいですか?」と。うーむ、これは困ります。

菅さんとUさんが二人っきりならなんとかなっても、当然周りには外務省、総理府、秘書官などたくさんいるでしょうから、簡単に打ち切られそうです。



いいインタビューとは、核心の周りにある意識や前提を上手に取り除いて、核心に向かう流れを作り、機を見てズバッとその核心に切り込むことができるかどうかです。

ですが、役人の考えるインタビューとは、聞く側に何か「知らないこと」があって、それを知っている人に「訊ねる」というような、一問一答しかないようです。

外務省の返事を受け、質問を5つにしましたが、それが受け入れられるかどうかはわかりません。

それに、私は菅さんなら「なんらかの反応をするだろう」という気持ちで質問を考えましたが、実際にはご覧の通り、菅さんは各国首脳との会談で大忙しですから、こちら側の質問書なんて見ることもないでしょう。

見るのは、役人です。しかも、菅さんに辿りつくまでには、大使館、外務省、経済産業省(資源のこともあるから)、総務省、秘書官などなどの検閲を受けるので、どうなるかはさっぱりわかりません。



今回の経験で、なんとなく思ったのは、日本を想う心ある人(特に日本人)は、日本のみならず外国も含めてたくさんいるんだろうなと。

そして、その中には、日本の政策に生かした方が良いかもしれないという考え方も随分含まれているのだろうと。

ですが、首相というのは、巨大な官僚組織の頂点でもあるわけですから、有意義な考えもそこの頂点に届くには、大きなフィルターを通さないといけなくなり、ほとんどが跳ね返されるのだろうと。

あるいは、見事フィルターを通ったとしても、「味もそっけもない、普通の水」のような案になってしまうんだろうな、と感じました。



最近の一連の報道を見ていると、いよいよもって日本の国力が弱って行くのを感じます。

日中会談は、ギリギリまでやるかやらないかは中国側に決定権があり、こちらはテレサテンの歌のように「待つ身」です。そして、最終的には「会って頂けました!」って感じでした。

やっと会ってくださった方に、尖閣諸島で「文句を言う」なんてできないし、発言したとしても「紙を読んだだけ」みたいになるのは当然でしょう。


日ロは、領土問題そのものが前提として存在しないかのように「自国を自由に行動して何が悪い?」とさえ言われる始末です。

さすがに、歴代大統領やソ連時代の書記長を含めても、そんなこと言われたことなかったのに、完全に見下されてます。


日米も、アメリカとは距離を置くようなことを民主党は言ってましたが、冷戦時代よりも立場が弱くなった日本は、アメリカ様に従う他はありません。

そして、できもしない「普天間日米合意の路線で行きましょう!」と問題先送りです。


これは菅さんの資質なんでしょうか?それとも、時代の問題で、誰がやっても同じなんでしょうか?

難しい問題ですが、私はチラリと「小泉さんならどうしたんだろうな?」と思ってしまいます。ちょっとと古すぎますが「角栄は、こんな時どうするのだろうか?」とも。


菅さんも若い時は、結構いい感じだったのに、最近は首脳会談でも手元の作文を読まないと、発言できないようになってしまって、情けないです。

韓国の大統領の自信に満ちた姿ともかけ離れています。多分、モンゴルの大統領よりも貧相に見えます。(ルックスではなく、態度や姿勢)


日本も40代~50代の一番元気のいい時に、トップに立てる制度が必要な気がしてなりません。議院内閣制の悪いところばかりが目につきます。

大企業の年功序列型の社長ではなく、ベンチャーで突破してきたようなタイプの政治家が全然出てこない仕組みになっているのが問題のような気がしています。



Uさんのインタビュー、実現するといいのですけど、どうかな?





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Last updated  2010.11.14 14:17:55
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