悪癖はなかなか抜けないのだなとしみじみした話。
私は昔から決められた時間に決められたことをやる、とか毎日決められたことをやる、というのができないというよろしくない癖がある。振り返ればまず、明日の学校の準備というものができない。猶予がある場合特に提出物が期限内に出すことができない。その場で処理するという手を見つけるまで実に悲惨な忘れ物王ランキング1位を快走していたものだ。しかし、学生時代はこう思っていた。仕事となれば仕事の一環としてやるべき手順、タイミングもあらかじめ決められているだろうし、そうそう自由にはできないだろうし、責任も発生するから少しは改善するだろうと。しかしながら。残念なことに私の思いに反して実際仕事についてみれば、結構あれこれやるべきことがあり飛び込む電話応対などもあったりしてそうそう計画通りにやれるわけでもなく、意識して時間を守るということを心がけなければとても実現はしないのであった。おかげさまで例えば午前10時になったら、昨日の計数を上司に報告する、とかいうのができない。アラームをかけてもうまくいかない。お給料をいただいている以上、できませんでは済まないのでいろいろ試してはみるものの非常に修正に時間がかかった癖である。結局、治らないので仕方がないから別の解決法をあてがってお茶を濁した。さて、仕事を辞めて自由な身の上になりやっと定型業務から解放されたのである私であるが、実はこの件を思い出させられる羽目に陥り、三つ子の魂百までという言葉をしみじみと噛み締めている。その出来事とは、しっかりはまっている無料で書籍が読めるアプリで、毎日欠かさず月末まで1作品読めば特典がもらえるというものである。大した特典でもないのだが、もらえると嬉しいのは間違いなく、作品を読むのも楽しみの一つで5分もかからない。ところがこれが3ヶ月に1度くらいしか成功しない。努力はしてるんですよ。思いつく限りやれることはとにかくやり尽くす勢いで。だからこそ悔しい。努力してなお、届かないからこそ悔しい。3歳までに悪癖が治るというならばぜひなおしておきたい癖なのである。おそらく今世では治るまいよ、と鏡に映る私がつぶやいている。