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カテゴリ:本屋さんのひとりごと
『にわとりたまご』ってありますよね。
にわにわにわ、にわとりがいる。うらにわにわ、にわにわとりが・・・ って~違うでしょ!! 『にわとり』が先か『たまご』が先かってヤツの方でした(笑) 昔から思うことがありました。 本は、売れるから良い本なのか、良い本だから売れるのか。 逆に、売れないから良い本ではないのか、はたまた、良い本でないから売れないのか。 そこんとこど~なんでしょう!? 未だ自分の中で決着が付けられません。 でも、たった一人でも、その作品を評価する人がいるのなら、 それは、その人にとっては良い本のハズ。 なので、一概に『良い本』=『売れる本』ということはあまり考えずにやってきました。 売れなくったって、良い内容の本はたくさんあるぞと。 で、別にこの作品にケチをつけようとして書いたワケではないのですが・・・ 例の麒麟、田村裕さんが書いた『ホームレス中学生』が、 発売後たった2ヶ月で100万部突破。 早くもミリオンセラーになったとのニュースが今週流れてました。 タレント本としては、過去に例がないほどのスピードでのミリオン達成だそうです。 2ヶ月で100万っすよ、100万!! 1年かかってやっと6万程度のこのブログとはワケが違う(笑) (おいおい当たり前や! 比較すんな 笑) このニュースが流れた直後から、店頭では凄いことになっちゃいました。 充分部数の確保が出来たなと思った矢先、たちまちにして売り切れ状態。 今までなかったほどの勢いで売れてしまいました。 本が売れない、など嘘のような熱狂ぶり。 隣に並んだ本がいかにも恨めしそう・・・ 売れた数だけで100万以上ですから、借りたりして読んだ人の数を入れると、 その数倍は下りますまい。このご時世になんともグレイトな話なのです。 で、『にわとりたまご』。 内容が良ければ売れるのか、それとも売れたから良い内容なのか・・・ ま、ぶっちゃけコレだけ売れてしまった本の前では、何を言っても始まらないっすね(笑) とりあえずこの言葉が頭に浮かんだので書いときます(笑) 一人を殺せば殺人だが、百万人を殺せば英雄になれる チャップリン『独裁者』より つまり、『100万』という数字は、物事を全く違う次元へと昇華させてしまう ある意味怖い力を持っているものだと思います。 これが『10万』や『99万』ではこうはいかないでしょう。 これからもより多くの人に読まれていくことでしょうが、ブレることなく、 たった一人の読者への目線も忘れずに今後も楽しませてくれれば良いなと。 世界の片隅でちょっとそんな偉そうなことをつい書きたくなってしまったのでありますよ。 本屋の僻み&グチですわ。 まあ、この本は黙ってても売れるでしょうから、 たった一人の読者にしか売れない本を逆に売り込みたくなりましたぜ(笑) ・・・でもね、ワニブックスさん。もっと、もっと重版してくれ~ そうです。私こそ一番の『チキン野郎』なのでありました(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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