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カテゴリ:ちびつこ旅日記【東北】
謹賀新年
けっこう急な坂道を登ってきたけど、ここはなんですか? 「ここは杜の都、仙台が誇る仙台城公園です」 わ!!それってもしかして伊達政宗さんの? 「そうです。でも仙台城址を見学する前に、まずはこちらの神社に参拝します」 この神社って、なぁに? 「参拝無料のありがたい神社です」 ぼてぽてがだいすきなヤツですね。
仙台駅前から車で30分足らず。 やってきたのは東北随一と言っても過言ではない名城仙台城が建っていた仙台城公園。 ぼてぽてが大ファンの名将伊達政宗公のおひざ元でございます。
わ~~! 立派なお社だね! 「ここは宮城県護国神社っていうんだって」 護国神社? 「そう。明治天皇の思し召しによって、明治維新から大東亜戦争に至るまでの戦争で失われた尊い御霊をまつるために明治37年8月に建立されたんだって」 そうなんだ。 つまり戦没者のための神社なんだね? 「そうみたい。ここでは宮城県出身の戦没者だけじゃなくて、福島、新潟、山形の皆さんもいるみたい」 東北の戦没者の方がたくさん眠っているんだね。 「とはいえ、この護国神社は実は風水的にもすごくパワーがある神社と言われていて、仙台ではとてもご利益のある神社として親しまれているんだそうだよ」 そうなんだ! じゃあますますちゃんと参拝しないとね! 「ちなみにご利益は“家内安全、安全祈願、商売繁盛、病気治癒”があるんだって」 特に安全祈願でお願いします!! 無事に東京に帰れますように!
「ちょっとおもいしろいものを見つけたの」 え?これってひょうたんじゃない? 「そう。なんでこんなにぶら下がっているのかと思ったら、実はこのひょうたんは厄除けなんだって」 え~?ひょうたんが? 「そう。護国神社で祈祷した人がこのひょうたんをこうして吊るしていって厄除けするんだって」 なんだかおもしろい風習だね(^^) 護摩木と同じ感じなのかな? 「きっとそうだよね。ねえぼてぽて、この護国神社は仙台城の本丸があった場所に建っているんだって」 え!?そうなの? 「そう。つまり仙台城址にはお城はありません」 ガクッ。 「でもね、雰囲気は味わえるから行ってみよう」 そうだね(^^)
「かっこいいべ!伊達政宗公だべ!」 きゃ~~~!!かっこいい!! 仙台城と言ったら伊達政宗公! 「政宗公と言ったら馬に乗った独眼竜のこのお姿だべ!」 そうだよね!! これ、見たかったの!! 「さすが仙台藩主だけあって立派なお姿だべ!」 本当だね!なんて凛々しいんでしょう(^^) 「じゃあ早速ここ仙台城をお勉強するべ!」 うん!教えて!
わ~~!なんかすごく大きな鳥だね! 「この大きな鳥はトンビなんだけど、実はこの塔の上にいたんだべ」 え?そうなの?なんで? 「実は・・・」
「これは4年前の写真だべ」 え?トンビがいない。 「東日本大震災でこのトンビも被災したんだそうだべ」 え!?もしかして、この下の囲いって・・・。 「そうだべ。落ちてしまったトンビがここにいるんだべ」 え・・・。 「この写真を撮ったのが震災から3年後。まだトンビはそのままだったんだべ」 そうだったんだ・・・。
「この塔は戦没者の慰霊のために人々の募金で明治35年に作られた“昭忠塔”という慰霊塔なんだそうだべ」 そうなんだ。 「塔の高さはトンビを入れて約20メートルで、トンビの翼を広げた姿は6.7メートルもあって、重さも17.5トンもあるんだそうだべ」 そんなに重たかったらそう簡単に動かしたり修復したりできないもんね。 「そうなんだべ。震災によって高い所から落っこちたトンビはもちろん破損もしてたし、でもそれがこうして今は地面で復活だべ!」 うん!立派だよ! またみんなの前に姿を現すことができて本当によかった!
「で、ここは仙台城の跡だべ」 本当になにもない(笑) 「仙台城は伊達政宗公が1610年に築造してから約270年に渡り代々伊達家の居城だったんだそうだべ。でも明治初期から大正にかけて城の大半が失われて、第二次世界大戦の仙台空襲により完全に焼失したんだそうだべ」 なんともったいない!! 「広さは日本最大級の2万坪もあったそうだべ」 広すぎて想像できない!! さすが政宗公! ちなみにこの仙台城は別名“青葉城”とも呼ばれているけど、それは仙台城が標高202メートルの青葉山の山頂に建っているからだそうだべ」 なるほど、そういうことだったんだね(^^)
「ここは大広間の遺構だべ」 すっごく広いね!! 「この大広間を見るだけでも、仙台城がいかに規模の大きなお城だったかというのがわかるべ?」 そうだよね。 「ここにそのお城の姿が残っていたら、さぞかし驚きのお城だったんだべなぁ」 間違いないね! 見てみたかったな~!
「こんな感じだったんだそうだべ」 すごい!豪華絢爛! 「政宗公は仙台はお江戸に敵意はありませんという意思を伝えるかのように、仙台城に天守閣を作らない、平らなお城を作ったんだそうだべ」 そういえば日光東照宮にも政宗公から贈られた鉄の灯篭があったけど、政宗公は家康公に忠心していたのかな? 「どうやらそのようだべ。でもそうすることにより幕府から仙台が攻められることなく、平和に暮らせたんだべ」 なるほど!仙台藩の人々を守るためにそうしていたんだね!
「仙台城公園ではたまにイベントをやったりしているんだそうだべ」 この日もイベントをしていたね。 ん?なんかかわいい踊りをしているよ? 「あれは仙台すずめ踊りだべ」 え!?なにそれ! 「宴席で、政宗公の前で石垣づくりの職人さんが即興で披露したその踊りが、えさをついばむ雀の姿にいていて、伊達家の家紋も“竹に雀”だったことから、その踊りがすずめ踊りと言われるようになったそうだべ」 へ~!まさかのご縁で仙台の踊りとなったわけだね? 「雀は仙台にとってはとってもゆかりの深い鳥ということだべ」
「仙台城公園から見た仙台の街だべ」 こう見ると仙台は都会だね! 「仙台は“千人が住む高台”という意味なんだそうだべ」 え?ここのこと? 「そうなんだべな。政宗公は江戸に嫁ぐ娘に、ここから見える仙台の夜景をはなむけにしたんだそうだべ」 綺麗だったんだろうね。 政宗公は素敵なお父様だったんだね。 「とても娘思いの優しい父上だったそうだべ」 ますます魅力的だわ、政宗公・・・。
仙台城址は駅から徒歩で来るには遠すぎますが、バスも出ており駐車場もたくさんあります。 ぼてぽては見忘れてしまったのですが、仙台城の石垣が綺麗に残っているそうです。 見学する方は是非石垣も見学してみてくださいね!
次は同じく仙台城公園で、さらに伊達政宗公の魅力に迫ります!
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