『2012』
映画の中でなら、首がもげようが腕がもげようが構わない、が、自然災害モノは勘弁してください。だって怖いんだもん(笑)『ディープ・インパクト』も『ザ・コア』も『デイ・アフター・トュモロー』も劇場では見てません。我が家のかわいい14インチのテレビで見ましたことよ。だって怖いんだもん!でも今回はがんばったのです。諸般の事情により、どうでも3Dの『アバター』を観る義務感にかられていて、ならば映画のCG史上大進化をとげた『2012』も観らねばなあ・・・と。もはやこのあたりの心の動きはナゾですが、とにかく歯を食いしばって見に行きました。そもそも。映画館に行く前にも済ませたにもかかわらず、始まって30分もたたない内に、緊張のあまりお手洗いへと中座した時点で、やめるべきだったかもしれません(笑)崩壊する街から小型機で脱出するくだりで、あの上下も高低もわからなくなった画面をみてから、9割の理性が私の脳から飛んでいきました。最後の理性はかろうじて、怪演してくれるウディ・ハレルソンにすがっていたのに、彼の退場とともに完全に理性はゼロ。倒壊するサン・ピエトロ寺院のバルコニーで、倒れるローマ法王を発見したあたりで錯乱。取り乱した私は落下する人間を助けようとでも思ったのか、スクリーンに手まで伸ばす始末。最後には「もういいよ」「もういいよ」とブツブツ・・・。人間ドラマの方はベタベタで展開は読めるし、とくに方舟に潜入してからのエピソードはもはやデジャヴすら覚えるほどだというのに、そんなところにすらイチイチ盛り上がるほどわれを忘れた自分が情けない。だめなんですよ、自然災害ものって。戦うべき相手がないから不安感ありすぎ。私にとってはショック系ホラーよりも予測不可能で魂が抜けちゃう。そのうえこの映画、この映像は・・・・・・・・・・・・・。映画評をなしてないですね。無理です。もー、やっぱり災害モノは劇場にいくまい。よかった、この映画が3Dじゃなくて・・・。