|
カテゴリ:カテゴリ未分類
3丁目食堂事件の経緯は以下。
「札幌市内の食堂「3丁目食堂」で働いていた知的障害者四人が、給与を支払われなかったうえ、障害者年金を横領された。 知的障害者四人は、13年間~30年間、商事洋光が経営する札幌市白石区の「三丁目食堂」に住み込みで勤務。一日十二時間以上働き、休日は月に二日だけだった。一九八九年以降、給与を一度も受け取っておらず、総額は約六千六百万円也・・・・ 住み込みの寮は同食堂の二階などにあり、職親会が運営していた。また、同社は九九年、四人の障害者年金の振込先として四人名義の口座を北門信金に開設。以降、無断で全額計約二千六百万円を引き出した。 事件が明るみになったときは、この食堂は、既に営業を停止し、経営者らは行方不明。そのため、職親会や銀行が民事事件の被告になる。」 「札幌市白石区の「三丁目食堂」(07年閉店)で住み込みで働いていた知的障害者が過酷な労働を強いられ給与や障害者年金を横領されたとされる問題で、障害者団体のメンバーが13日、元経営者の女性を詐欺と監禁、労働基準法違反容疑で札幌地検に刑事告発する。 告発するのは「ピープルファースト北海道」(札幌市中央区)の土本秋夫会長(53)ら。この問題を巡っては、食堂の元労働者4人が当時の経営会社などを相手取り損害賠償を求める民事訴訟を起こし、現在係争中。【芳賀竜也】」 毎日新聞 2009年2月13日 地方版 丁度一年ほど前に大々的に報道されていたので記憶のある人もいるかと思う。 当時の地元新聞の報道内容は以下。 ◆「給与、年金詐取された」 知的障害者4人 札幌 賠償求め提訴へ(02/13 07:18) 北海道新聞 「札幌市内の食堂で働いていた知的障害者四人が、長年にわたり給与と障害者年金を食堂経営者らに詐取されたとして、食堂を経営する札幌の会社などを相手取り、約四千五百万円の損害賠償を求める訴えを十三日、札幌地裁に起こす。 これに対して食堂側は関係者に「四人の生活費を賄っており、負担の総額は給与を上回っている」などと説明しているという。 同社以外に訴えられるのは、同社が加盟していた札幌の障害者支援団体と空知管内の金融機関。 障害者四人の代理人の西村武彦弁護士によると、四人は昨年までの十三-三十年間、札幌市白石区の食堂に住み込みで勤務。一日十二時間以上働き、休日は月に二日だけだった。 この間、同社は少なくとも、一九八九年以降の四人の給与計約六千六百万円を支払わなかった。 住み込みの寮に浴室はなく、四人は銭湯代三百九十円を週一回もらっていただけだという。 また同社は九九年、四人の障害者年金の振込先として空知管内の 金融機関に四人の名義で口座を開設。 しかし、四人は年金を一度も受け取っておらず、同社が無断で全額約二千六百万円を引き出していたという。 四人は、本人確認をせずに口座開設を認めたために被害が発生したとして、金融機関にも賠償を求める。 障害者支援団体は、知的障害者の就労を促進する団体で、同社は八九年から加盟。同団体は二○○六年度まで、四人が生活する寮を所有しているとして札幌市から年額約二百万円の補助金を受けていた。 四人は「寮の運営責任者なのに、長時間労働や不衛生な環境などの問題を長年放置した責任がある」としている。 この問題は、札幌の弁護士らが昨年一月に行った障害者の家族向け電話相談で発覚。 九八年以前の給与不払いや年金着服を含めると、四人の被害総額は一億数千万円に上るという。 時効などの問題があるため、請求額は四千五百万円に絞った。 一方、食堂を経営していた会社側は関係者に「四人の住み込みの生活費は給与を上回っており、実質的には持ち出しになっている」などと説明しているという。 訴える側の西村弁護士は「この会社は障害者を積極的に雇う社会的企業を装っていたが、実際は奴隷扱いしていた。 実態に気付かなかった支援団体や福祉行政にも問題がある」と批判している。 同食堂は昨秋ごろに営業を停止し、現在は建物も取り壊されている。」 というような事件が知的障害者の当事者団体「ピープルファースト」によって刑事告発された。という記事が今年になって報道され、福祉事業所は「ビジネス」をという時代の流れになって、人権を守るということに「無関心」になっている現状。 以前より冒頭のような事件はあった。今後増える予感もする。 表沙汰になるのは氷山の一角で・・・・知的障害者の女性に売春をさせて上前をはねる福祉スタッフなんてのまである。 親や地域に守られない障害者が人間扱いされないのはなぜか? 守るべき側の人が虐待や搾取に走るのはなぜだろうか? 生みの親が障害者である我が子の年金をお小遣いに・・・・なんてことまで含めれば親権と成人後後見人制度との兼ね合い・・・まだまだ法整備が必要のようだ。 障害者が施設で死ぬ。 施設は、身内に知らせる・・・身内が葬儀に来ない場合・・・年金を貯めた預金がxx円あります。 なんて訃報を伝えると飛んでくる身内もいる。 なんて話も思い出す。 てなことを考えつつ・・・・・・明るい話題も・・・・ 札幌市:障害者を就職支援 全国初、人材派遣会社と連携 /北海道 障害者の民間企業への就職を促進するため、札幌市は人材派遣会社と連携して障害者に研修や実習を行ったうえで、民間企業に派遣する事業を始める。当初は非正規雇用労働者となるが、最終的には正規雇用に結びつける。行政が人材派遣会社を通して障害者の就職支援に取り組むのは全国初の試みという。12日には人材派遣会社キャリアバンク(札幌市)が障害者6人に研修と実習を行う。 市が今年度から10年度まで行う「元気はっけん(派遣)事業」の一環。民間企業への就職が難しいとされる障害者手帳1、2級の重度身体障害者や知的、精神障害者らが対象となる。 市はキャリアバンクに人件費など約570万円を補助。同社は就職を希望する障害者の登録を募り、個人の就労能力を把握したうえで、登録された中小企業約9000社に派遣受け入れを働きかける。月に障害者5~7人の派遣を目指す。ほかにダイレクトメールの封入作業など実習を受け入れる民間企業の開拓やあっせんも行う。 障害者にとって、企業と雇用契約を結ぶのは難しいのが現状。札幌、江別、北広島市など札幌圏の企業約1300社の半数が障害者の法定雇用率1・8%に達していない。このため、市はこの事業によって企業と障害者の相互理解を深め、非正規から正規の雇用契約に移行する流れをつくりたいとしている。障害者のいる会社では、健常者が彼らと意思疎通を図るために手話を習うなど、職場が活性化した事例もあるという。 市障がい福祉課は「障害者は研修や実習を積んで努力している。即戦力として採用してほしい」と話している。【内藤陽】 上記毎日新聞。 自分で自分を守れない立場や状況にある人たちに何が必要か? 児童虐待、高齢者虐待、障害者虐待・・・・ 元派遣労働者が自宅アパートで餓死、所持金90円也、胃袋の中は空・・・・そんな報道が流れる中で・・・・ ある言葉を思い出す。 「けさ、私は、この豊かな美しい国で孤独な人を見ました。この豊かな国の大きな心の貧困を見ました。」 「カルカッタやその他の土地に比べれば、貧しさの度合いは違います。また、日本には貧しい人は少ないでしょう。」 「でも、一人でもいたら、その人はなぜ倒れ、なぜ救われず、その人に日本人は手をさしのべないのでしょうか。その人が飲んだくれだから! でも、彼もわたしたちも兄弟です。本人はきっと孤独でしょう。 みなから無視されての……。やけ酒かもしれません。」 マザー・テレサの有名な言葉。 「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります。」 日本企業がマザー・テレサに寄付しようしたことに対するものだという。 日本に貧しい人がいないわけないのだから、インドではなく日本で使いなさいという趣旨らしい・・・・ マザーテレサは生前、日本を訪れたときに以下のような言葉も残している。 「私は、短い間しか日本に滞在しないので手を貸してあげるのは、せんえつだと思い、何もしませんでしたが、もし、女の人が路上に倒れていたらその場で、語りかけたり、助けていたと思います。豊かそうに見えるこの日本で、心の飢えはないでしょうか。だれからも必要とされず、だれからも愛されていないという心の貧しさ。物質的な貧しさに比べ、心の貧しさは深刻です。心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいことだと思います。日本のみなさん、豊かさの中で貧しさを忘れないでください。」 (-∧-)合掌・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年03月21日 09時45分02秒
コメント(0) | コメントを書く |