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カテゴリ:海外文庫
人気作家のゴードン・エッジレイが、莫大な財産を遺して謎の死を遂げる。遺産の相続人となった姪のステファニーは葬儀の席でゴードンの友人を名乗る怪しげな男に出会う。男はスカルダガリーという名前の私立探偵で、骸骨の姿をしていた。一方、地下に広がる魔術師の世界では壮絶な戦いが繰り広げられていた。強大な力を誇るサーパインが、大昔からの休戦協定を破り世界制覇をもくろんでいた。スカルダガリーとステファニーは、サーパインが次々送りこむモンスターと戦いながら、ゴードンの死に関する極秘調査を開始する。全世界注目の異色ファンタジー。 アイルランドから魅力的なダークファンタジーがやってきました。 主人公はどこにでもいてるような普通の中学一年生の少女ステファニー。 そんな彼女の生活は大好きだった叔父が亡くなった事で大激変します。 莫大な遺産を叔父から授かっただけでも驚く事なのに、いきなり魔法を使う謎の男に命を狙われます。 そんな彼女を助けるのが一度殺されて骨だけの身となって復活したスカルダガリー。 本来この容姿なら悪役として登場しても不思議ではないスカルダガリーやけど、実をいうと彼は探偵です。 それも裏の世界専門の探偵で何事にも好奇心を抑える事が出来ないステファニーは叔父が残していった秘密を探るために魔術の世界に足を踏み入れます。 ステファニーというキャラは怖さよりも好奇心が上回るタイプで、少し向こう見ずなところもあるけど、その危なっかしさが読んでいてハラハラさせます。 彼女を支える他の登場人物も個性的で若き女性戦士のタニスや顔中に深い傷を残すガストリー、男を操る美貌を持つ魔女チャイナなど一癖も二癖もある人物ばかりです。 襲いかかってくる魔物も個性的で紙人間や切り裂き人など今までのファンタジーには登場しないような恐ろしさを持ってました。 秘宝を探すというアドベンチャー的な要素もあって楽しめました。 ミステリー、ファンタジー、アドベンチャーなど一冊に凝縮されてるので一気読みしてしまいますよ。 子供向けというよりも大人向けって内容やけど、こういう夢のある物語は子供にも読んでもらいたいって思いました。 ステファニーとスカルダガリーのコンビは今作でも大活躍なのですが、このシリーズはまだまだ続くみたいです。 物語はまだ始まったばかり。 早くこの2人の次の活躍が読みたいです。 評価(4.0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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海外の本は、こういった現実とは違いそうな物語が多い感じですか?
そう考えると、日本の漫画のレベルが高い気がしましたよ。 でも小説では、ファンタジー・アドベンチャー的な物語は子供向け的になってしまうことが多いですよね。 通勤時間に読んでるって聞いてますが、ホント読むのが早いですよね~! (2008年12月28日 13時56分33秒)
海外のファンタジー小説って凄くレベルが高いと思います。
それを世に知らしめたのがハリーポッターであり、それ以降、どんどんファンタジー小説が翻訳されてるのが現実です。 日本の漫画はレベルが高いですね。多分世界一でしょうね。 日本のファンタジー小説は読んだ事がないのですが、子供向けが多いんですね。 通勤時間と寝る前に本を読んでるんですが、読み出すと集中して読んでるので降りる駅を通りこしてしまいそうな時があります(笑)。 (2008年12月28日 15時26分41秒)
またまた面白そうな本ですね。
スカルダカリー骸骨の探偵さんですね。ファンタジーはいろんな登場人物がいて楽しいですね。 ファンタジーを小さい頃から沢山読んでおけば想像力が豊かになっただろうなとファンタジー映画を見るようになって思います。わたし想像力がないんですよね。だから本読むの時間が掛かるんです。 年末までに読もうと思った本がまだ終わってません…。 (2008年12月29日 00時07分47秒)
次から次へと読みたくなるような本が発売されるので読むのも大変です。
スカルダガリーは骸骨の探偵なんですが、人間以上に人間味あふれる男なんですよ。 小説を読んでたらその世界を頭に描いてしまうのですが、ファンタジーの場合難しい場合があります。 今のファンタジー小説ってそれぐらい複雑、奇抜になってると思います。 小説を読むのには時間に余裕がないと無理ですよね。 (2008年12月30日 00時15分26秒) |
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