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今日のNHKラジオ「ビジネス展望」は、慶應義塾大学教授の金子勝さん。 今回は、民主党が先の選挙で掲げたマニュフェストと、現実の政策とのズレから、「事業仕分け」で見えてきた問題点を4つ指摘しています。 ひとつは、国家戦略局の創設が先送りされたことによって、「事業仕分け」が財務省主導になってしまったこと、二つ目は、公務員制度の改革にまで踏み込まなかった(自民党政権の改革?とは違う意味での)ため、かえってちぐはぐな印象(官僚組織の強化?)を与えたこと。三つ目は事業仕分けの「仕分け人」の人選が国会議員中心ではなく「小泉改革」を推進した人物が中心になってしまったこと。本来ならば国会議員が中心にならなければならないのに、新人議員の研修等の問題から、本当に必要な人が配置されなかったこと。そして四つ目は削減目標金額(7兆2000万円)にこだわりすぎたため、実際削減できた金額は目標の10分の1以下になったこと。 これらの結果として、政府が今打ち出そうとして売る緊急景気対策で必要な対策に対して不十分な内容になってしまったこと、それの中心になる行政組織が「天下り組織」だと断定だれて「事業仕分け」で廃止や縮小とされてしまい、実行力に早くも懸念や反対が飛び交うことになったと話しています。 本来、民主党の政策は小泉改革の失敗を教訓とするはずが、現実の問題になってみると、マニュフェストの内容が未熟なためにかえって踏襲してしまった印象を与えてしまったのではないのでしょうか?。 また、自民党政権のときに打ち出した、整合性の取れない環境・農業政策がそのまま温存されてしまったことについても、指摘をしています。こうしたことの基本的な原因として、政策に一貫性が無く、国家船体の戦略がないことも指摘しています。 まだほかにも、「事業仕分け」で分かったマニュフェストの問題点は多々ありますが、私は自民党政権のときに比べたら、まだましだと思いますが・・・・。しかし、金子さんのの今日のお話しを聞いてみて、「そうなのかな?」とも考えてしまいます。 念のため申しておきますが、金子さんの今日のお話の内容は、決して「民主党批判」ではなく、あくまでも今回の事業仕分けから見たマニュフェストの不備に対する見解と指摘であることです。金子さんは自民党政権時代は、完全な「自民党批判」論者でありまた。今でも野党となった自民党には完全に批判しています。
今日の金子さんのお話の詳しい内容は、来週(12月7日)から一週間、NHKラジオ「ビジネス展望」のホームページから、PCでお聞きになれます。
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最終更新日
2009.12.02 11:10:30
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